天木直人の公式ブログ

【バックナンバー】2005-02-14

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◇◆ 敢えてホリエモンを応援する ◆◇
 近鉄バッファローズの球団買収に名乗りを上げて一躍有名になったライブドアの堀江貴文社長は、その後もつぎつぎと話題を振りまいてきたが、今度はニッポン放送株を電撃的に買収しフジサンケイグループを支配する動きに出た。さすがにこの挑発的行動にはフジテレビの日枝久会長も激怒したらしい。猛反撃にあって堀江社長も窮地に立たされている。
 若干31,2歳の若者がITビジネスで巨万の富を手にしたのであるから、やっかみも手伝って彼に対する世間の風当たりは厳しいものがある。ましてや、「人の心はお金で買える」などと言うものだからますます反感を買う。
 しかし私はそんなIT小僧(2月15日付日刊ゲンダイ)のホリエモンに、敢えてエールを送りたいのである。私は彼と個人的な誼はまったくない。彼の人となりは何も知らない。彼の言動にすべて賛成というわけでもない。それどころか反発を覚えることもある。しかしそれらの欠点を補ってあまりある大きな魅力を私は彼に感じるのである。それは自分の力をだけを頼んで日本の淀んだ体制に挑戦し、それを変革しようとするエネルギーである。
 彼がメディアで喋ったり書いたりしていることを注意して吟味すると、そこには日本を再生させる重要なポイントがあることに気付くはずだ。それは「誰もがおかしいと思いながら、敢えて声に出さない、行動に移さない萎縮した風潮」を打ち破る意志力であり、「本当はとうの昔に終わっている役に立たない権威」に対して「王様は裸」だと平然と言い放つ勇気である。
 例えば彼はその著書「稼ぐが勝ち」(光文社)の中で拝金主義を公言する。もちろん彼は金より重要なものが人生にはあることを知っているはずだ。それを敢えて「人の心も金で買える」と偽悪者ぶるのは、表向きは「金なんて」とすました顔をしている官僚や政治家が、天下りや横領などではした金をごまかし、不正な政治資金を使ってもとぼける、その薄汚さを痛罵しているのだ。「お前らだって金がほしいのだろう。だったらごまかさずに汗水流して自分の手で稼いでみろよ」と言っているのだ。
彼はまた、日本の経済がいつまで立っても立ち直れないのは、ポストに胡坐をかいた旧態依然とした会社人のせいであることを見抜いている。たとえば今回のニッポン放送の株の買占めについて、2月21日号のアエラで彼はこう語っているのだ。
「・・・日本の企業は外国企業に乗っ取られることばかり考えるけれど、では乗っ取られないようにどうするか。株主利益を重視し、株価を高めておく事です・・・ニッポン放送は・・・音楽業界やプロ野球球団などのスポーツ、それにエンタテイメント雑誌もある。(それを十分に生かしていない)うちがやればもっと業績が伸ばせます・・・僕の強みは、株主や消費者がうちのよさを理解してくれて、バックアップしてくれているという自信です」
彼のその言葉をただ「生意気だ」、「非礼だ」といって退けるのはたやすい。しかし、彼の言うとおり多くの疲れ果てた企業人から向上心や改善の気力が失われてはいないか。
彼の指摘の中で、個人も社会も一定の時期が来たらリセットしなければ停滞して行き詰まるというのがある。そこのところを彼はIT用語を使って次のようにうまく表現している、「・・・昔のパソコンは定期的にリセットしないとすぐにかたまってしまっていたでしょう。しかし最近のパソコンはあまりリセットしなくてもよくなった。これはメモリ管理やガベージコレクションといったデータ上のゴミがたまるのをうまく処理するシステムが出来てきたおかげです・・・しかしリセットしなくても済むような仕組みができたせいで、今度は逆にリセット力そのものが弱くなってしまったのです。ほんとうに社会が回らなくなってリセットしなければならない時期が来ても、いつまでもソフトランディングでごまかしている状態になってしまった・・・銀行も、政府も、官僚も、プロ野球界だってそうですよね。しかし、さすがにごまかしがきかない状況になってきました。旧来の社会システムの弊害が目に見えて明らかになってきたからです。だから僕は、もう一回大きなリセットが必要なのかもしれないと考えています・・・」
今の政治にこそホリエモンのような政治家が現れて欲しいと思う。資金力も、若さも、発想も、能力も、そして集票力も、今のどの政治家にも負けない堀江貴文に、今までにない政党を作って今度は政治をかき回してもらいたいと思う。
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