天木直人の公式ブログ

【バックナンバー】2005-06-27

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彼らを苦しめているのは誰か
 27日の朝日新聞、「水平線/地平線」において、北川学という記者が次のような記事を書いていた。
 「北朝鮮を脱出して日本で暮らしていた平島筆子さん(66)が北朝鮮に戻ってから約2ヶ月。日本に70-80人いると見られている脱北者に深い動揺が広がっている・・・
『彼女を通じて私のことが当局に知れたらどうしよう。万が一、子供たちが処罰されたら・・・』。そう語るのは、平島さんと時々、近況を語り合っていた女性脱北者の金田さん(仮名)だ。お互いに北朝鮮に残してきた子供の事を話題にしては、『いつか会えるよ』と慰めあう仲だった・・・
北朝鮮に戻った平島さんが記者会見で『43年間暮らしてきた共和国(北朝鮮)が私の故郷です』と語ったと聞いた時、金田さんは直感した。『当局に言わされている』。『家族が待っている自分の家に帰るべきだ』と呼びかけたことを、『まるで北朝鮮の広告塔だ』とも思った・・・
 今年3月、東京で生活保護を受けながら一人暮らしをしていた平島さんに、(私―筆者は)会ったことがある。『子供たちと日本で暮らせたら一番いいんですけどね』と目に涙を浮かべていた。『43年間を取り戻したい。もったいない人生でした』。その言葉にうそはなかったのではないか。今でもそう思う。
 平島さんを知る男性の脱北者は言う。『北朝鮮は必ず脱北者を割り出し、家族を使って戻るよう説得にかかるだろう。第2、第3の平島さんが出てくるのは時間の問題だ』
 拉致問題や核問題で日朝関係は行き詰まっている。脱北者たちの苦悩が晴れるのは一体いつのことだろうか。」
 私はこの記事を読んでめまいを覚えるほどのやりきれなさを感じた。そして暑さの中で座り込みをするしか術のない拉致不明者の家族の絶望的な苦しみと悲しみに思いを馳せた。ここまで苦しめられている人々が目の前にいる。ここまで基本的人権を否定された人々が助けを求めて、この日本で生きている。それを我々は眺めているだけだ。
彼らを苦しめているのは誰か。もちろん北朝鮮政権だ。その政権に協力する朝鮮総連だ。しかし彼らの非道を許してきたのは誰なんだ。かつて北朝鮮を理想の国と崇め奉ったイデオロギー政党の政治家。政権維持に北朝鮮を利用した多くの保守政治家。その行き着く先の小泉首相。政治家に追従する官僚や警察。利権にうごめく者たち。拉致問題を娯楽番組の話題づくりの道具にした有識者、学者、評論家たち。何もかも日本の戦争責任に結びつけて北朝鮮を弁護する自称リベラリスト達などなど。
しかし真の責任者は、悪意のない、しかし無関心な傍観者である我々なのだ。私は自らを恥じる。「お前にそれほどの同情と責任感があるのなら、なぜ座り込みのストに参加しなかったのか」と。
「面会を避け続ける卑怯な小泉首相を糾弾する資格は、あなたには無い」
拉致行方不明者の家族の方々の声が、私の心に突き刺さる。
「政党交付金」という名の政治家への貢物
「永田町には、与野党が既得権益を共有する一つの『タブー』がある・・・」こういう文章で始まる注目すべき記事を見つけた。読売ウィークリー2005.7.10号の中の、伊藤達美(ジャーナリスト)の政党助成金に関する批判記事である。
この記事を読んでつくづく考えさせられた。我々はあまりにも知らなさ過ぎるのではないか。誰が、いつの間にそんな法律をつくったのか。我々納税者はそれ認めたというのか。国会議員が自分たちだけのために勝手に決めた法律ではないのか。我々は、今からその廃止を要求する事は出来ないのか。
政党交付金交付は、「政治献金からくる弊害をなくす」という大義名分の下に、公費すなわち我々の税金で政治家の活動費を支援する制度である。1995年、衆院に小選挙区比例代表並立制を導入する際、セットで設けられたという。それ以来10年間で3100億円以上、2004年だけでも約317億円が税金から支出されている(共産党だけがこれを受け取っていない)。
国の財政が膨大な赤字を抱える中、このような巨額の公費助成を政党だからといって享受し、我々の眼の届かないところで所属議員に好き勝手に配られ、そしてそれをどのような政治家であっても等しく、自由に使ってしまう、そんなことが放置されていいのだろうか。
ここ10年間、有権者の政党不信、政党離れは進む一方である。「支持政党なし」という無党派層が5割を上る中にあって、国民の血税から年間300億円以上の資金が政党に交付され続ける事自体、大いなる矛盾である。
金がなくても選挙に勝てる選挙制度をつくる事が先決ではないのか。それでも選挙資金が必要ならば、身銭を切って選挙を戦うべきである。資金が必要であれば歯を食いしばってみずからこれを集めるべきである。その金で政治の使命を実現する、それこそが本来の政治家の姿であると思う。政治家は甘やかされ過ぎている。だからろくな政治家が出てこないのだ。国民の為に身を捧げるまともな政治家がいないのだ。
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