天木直人の公式ブログ

【バックナンバー】2005-11-21

ブログランキングに参加しております。 よろしければクリックをお願いします!
政治 ブログランキングへ
イラク戦争を支持した読売新聞の編集委員
イラク戦争が始まった2003年3月の当時、私は中東のレバノンにいた。だから日本の国内で、当時どのような論調が見られたのか詳しくは知らない。
11月20日の読売新聞に橋本五郎という編集委員が次のように書いている。それを読んで、驚き、立腹し、そして冷笑せざるを得なかった。
「五郎の政治ワールド」というコラムで橋本編集委員は次のように書いている。
「・・・イラク戦争に際し、私は読売新聞紙上で、『日本は支持するしか選択肢はない。誰よりもはやく、誰よりも強く支持すべきだ』と書いた。自衛隊の派遣についてもそれ以外の道はないと主張した・・・」
まるで小泉首相のとった行動とそっくりだ。驚くべき浅薄な、そして間違った考であることか。そしてそれから2年半が経った現在、あらゆる客観状況が、その判断の誤りを我々に教えてくれている。
だから私は、橋本編集委員が今頃になって当時の意見を再現したのは、その意見の非を認めているのかと思って読み続けた。
しかしどうもそうではないらしい。彼は続けてこう書いているのだ。
「・・・(自分がそのように主張したのは、それが)国際的な責務であるというだけではない。支持したうえで、アメリカに対して強く注文しなければならないからである。しかし、本当にアメリカに要求すべきことを要求してきただろうか・・・」
見事な論理のすり替えである。高い代償を払う以上は、アメリカに無条件に日本の常任理事国入りを支持させるなど、その見返りとして日本は相応の要求を米国に飲ませなければならない、その外交努力を政府は何も行って来なかった、それならばイラク戦争を支持する価値はなかった、と言って自らの非を取り繕うとしているのだ。
しかし彼はここでもう一つの大きな勘違いをしている。米国が日本に見返りをくれるような国であると考えることがそもそも認識不足なのである。
少しでも米国を理解している者であれば、米国という国が、力の弱いものに対してはますます攻勢にでる反面、力の強いものには思ったほど強くでない国であることを知っている。だから小泉首相のようなご機嫌とりの態度では駄目なのだ。取られる一方なのだ。あの時日本は毅然としてイラク戦争に反対すべきであったのだ。小泉首相に少しでも外交のセンスがあったなら、米国を怒らせることなくイラク戦争から距離を置く事は出来たはずだ。その能力のなさが、米軍再編への無条件の協力というもう一つの歴史的誤りにつながって来るのだ。今度こそ我々は小泉首相の誤りを黙って見過ごしてはならないと思う。
自衛隊はボーイスカウトと同じだ
これはラムズフェルド米国防長官がはき捨てた言葉であるという。週刊現代12月3日号に掲載されている日米安保協議の実態は、もしそれが事実であるとすれば驚きである。小泉首相は何のために国民を欺いてまで自衛隊をイラクに派遣してきたのか。その根本的なところが問われる。
米軍再編への協力をうたった中間報告をまとめる日米交渉の過程で、我々が知らされていない米国側の発言があったという。10月29日、ワシントンで開かれた外務・防衛閣僚による日米安保協議委員会(通称2プラス2)の席上で、ラムズフェルド国防長官は次のように強硬発言をしたという。
「・・・現在、米軍はバクダッドをはじめイラク国内の危険地帯で、命がけで治安維持や選挙管理の仕事に従事している・・・日本の自衛隊が行っているイラクの復興支援は、本来は戦乱状態が終了した後に行うべきものだ。今のイラクの状態は復興支援の段階ではなく、国内のテロリストを鎮圧する段階だ・・・現在自衛隊はサマワに駐屯しているが、彼らは治安維持部隊でも選挙管理のための部隊でもない。単に南部の安全地帯にある一寒村で、ボーイスカウトのような作業をしているだけではないか!」
これを聞いた日本側関係者は衝撃のあまり凍りついたという。
もしこの記事で明らかにされたラムズフェルド国防長官の発言が事実であるとしたら、小泉政府は国民を完全に騙し続けてきたことになる。米国を喜ばすはずの自衛隊のイラク派遣さえも、米国から冷笑されていたのだ。米国は復興支援などしている段階ではないと言っていたのだ。
サマワの自衛隊派遣が日本側の都合による一方的な自作自演であったことが暴露されたということだ。サマワへの自衛隊派遣は、自衛隊を派遣して実績を作りたいが、さりとて自衛隊を危険なところへ派遣して危険な目には絶対あわせたくない、この異常な派遣のために、膨大な税金が無駄遣いされて来たのだ。
この事実が明らかになれば、さすがの小泉さんもいくらなんでもこれ以上サマワへ自衛隊を派遣し続けることは出来なくなるであろう。このラムズフェルド国防大臣の発言を徹底的に究明し、小泉外交の嘘を国会で徹底的に糾弾されなければならない。
コメント0件296

コメントはこちら

*
*
* (公開されません)

Return Top