天木直人の公式ブログ

【バックナンバー】2006-01-06

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1月6日―メディアを創る
 拉致問題ははじめから警察に任せるべきだった
 横田めぐみさんを拉致した男が曽我さんの証言で明らかになった。その男は1980年に原ただあきさんを拉致し国際指名手配されているシングアンスだ。シンは85年に韓国で逮捕されたが、2000年になって恩赦で北朝鮮に引き渡された。
曽我さんの話を聞いた横田滋さんと早紀江さんは、「あの時、政府がもっと強く身柄の引渡しを求めていれば」と大きなショックを受けたという。
その通りなのだ。警察はとうの昔にわかっていて拉致救済の行動をとりたかったに違いない。それを止めたのが政治と外交だ。自民党もそして野党までも、それぞれの利害が絡んで、北朝鮮に強い態度をとろうとしなかったのだ。政治家にまるで頭の上がらない外務官僚は、政治家に取り入って、外交的配慮と称して拉致救済に動かなかった。
その行き着く先が、外務官僚田中均と小泉首相の突然の訪朝とピョンヤン宣言という裏取引だ。手柄をたてたい外務官僚が、歴史に名を残したい浅ましい小泉首相をおだて上げ、無理に署名したのがピョンヤン宣言だ。
あの時我々は「北朝鮮が拉致を認めた」、「小泉首相の大手柄だ」とさんざん聞かされた。マスコミもそれを繰り返した。しかし、誰がどういう表現で拉致を認めたのか我々は正確に知らされていない。金正日が小泉首相に首脳会談で言ったというのか。だとするとどういう表現でそれを認めたのか、その時小泉首相はどう応えたのか。これらの記録を正確に知っている国民はいるというのか。それを正確に報道したマスコミはあったか。外務省の説明をマスコミがそのまま報道し、国民はそれを信じて、そうかと思い込まされているだけではないのか。今こそ国民はその説明責任を小泉首相や外務官僚に迫るべきだ。
思い出して欲しい。当時の報道では、「拉致は北朝鮮政府によるものではなく、一部の者が行ったもので、それらは処罰をした」という説明を北朝鮮側がしたということだった。この説明自体がデタラメである。北朝鮮が拉致を認めたことには全くなっていない。百歩譲っても、あの時の「拉致した者を処罰した」という説明がまったく嘘だったのだ。シングアンスは処罰されたどころか北朝鮮で英雄となってぬくぬくと生き延びているのではないか。小泉首相に矜持というものがあるのなら、いますぐ金正日に文句を言うべきだ。「よくも騙してくれたな」と。
漆間巌警察庁長官は5日の記者会見で「今年勝負に出なければならない。残る被害者が帰国できるよう捜査を進めたい」、「北朝鮮にインパクトを与えるような情報も入ってきている」、「日本警察の実力を示す意味でもやらなければならない」などと決意を表明したという(6日東京新聞)。
そこ心意気やよし。そうなのだ。拉致問題はこよなく警察問題なのだ。決して政治や外交の玩具にされてはならなかったのだ。
日本橋に小泉記念碑が建つ?
 6日の毎日新聞夕刊は一面トップで大きく小泉首相の思いつき命令を皮肉った記事を載せた。それを読んで、この男はどこまでもふざけた男だと腹が立った。というよりも笑わざるを得なかった。
 発端は昨年10月19日の夜。都内の日本料理店で小泉首相が牧野徹首相補佐官(元建設事務次官)や伊藤滋早稲田教授(都市計画専攻)らと会食した時の事だという。
 「日本橋やろうよ。俺の任期中にまとめてくれ」。首相はその場で「一声政治」を発動して牧野補佐官に命じた。2ヵ月後の12月26日、官邸に伊藤教授のほか、高速道路の権威である中村英夫武蔵工大学長、奥田経団連会長、作家の三浦朱門の4人が呼ばれ私的懇談会が発足した。因みにこのメンバーを見るがよい。いつもの小泉シンパだ。その4人を前に首相は「オリンピックがあろうがなかろうがやるんだ」と強い口調で言ったという。オリンピック誘致に合わせて日本橋の首都高速道路撤去を唱えている石原都知事に対抗して、「これは俺のプロジェクとだ」と意気込んだらしい。
郵政民営化などの改革では足跡を残したが、小泉首相には形に残るモニュメントがない。空港や道路を造るのでは自分が最も嫌う田中角栄になってしまう。青空やきれいな川を取り戻す事業なら小泉首相らしい。環境・景観・文化を前面に打ち出した「小泉記念碑」を、首都高速道路を他に移した後の日本橋に建てるというのだ。
高速道路移設の総工費は推計3000-6500億円。この予算があれば「あかずの踏み切りの立体交差化が60-120箇所造れる勘定だ。国交省の関係者は「財政難の折から政府の金をつぎ込むのは難しい。国民の理解が必要だ」と頭を抱え込む。
寝とぼけたことを言うな。小泉一人の宣伝の為にどの国民がそんな無駄遣いを認めると言うのか。
ジャン・ユンカーマンさんと石川文洋さんの言葉
 改憲を叫ぶ連中はどの連中も同じように「軍事力がなくて国が守れるのか」の一言で片付けてしまうが、平和の尊さを訴える人たちの言葉は、一人一人が違っており味わい深い。最近の新聞から見つけた二人の言葉を紹介したい。
 その一つは映画「日本国憲法」の作者ジャン・ユンカーマンが5日朝日新聞夕刊に述べていた次の言葉だ。
「・・・平和憲法は世界が向かうべき悟りと知恵の極地と映った・・・常に戦争している軍国主義の米国とは対照的に、日本ではいつも『人間を大切にする心』を見出すことができた・・・戦時中の日本はゆがんだプロパガンダのせいで、特攻隊の発想など残虐なことがあった。でも、僕がふれてきた日本はそうではなかった。人間を大事にする心。これが本当の姿だと信じたい。平和憲法を崩せば、これも踏みにじられる・・・」
もう一つは6日の毎日新聞夕刊に述べられていた写真ジャーナリスト石川文洋氏の次の言葉だ。
「・・・アメリカが『国益』を盾に一方的に仕掛けたのがベトナム戦争です。南ベトナムという傀儡政権を作り上げ、軍事援助を拡大した揚句、泥沼に陥った戦争なんです・・・兵士だけでなく武器の多くも在日米軍基地を経由した。あの時佐藤栄作首相は米軍の北爆を『支持』したわけですよ、軽々しく。戦後30年を経てなお苦しむ子供たちへの責任、どうします?・・・イラク戦争だって、小泉さんはアメリカを支持したけれど、親を失った子、子を亡くした親の心を理解しているんでしょうか。劣化ウラン弾の後遺症だって続くんです。犠牲になるのは民衆なんです。そんな彼らに『人道復興支援』という厚かましさ。大量破壊兵器は存在しなかったんですよね。ね、小泉さん・・・靖国参拝で不戦を誓うなら、まずイラク戦争の支持を撤回すべきですよ・・・想像力の欠如というか。涙を流すのはいいでしょう。戦艦大和の映画もあります。しかし、特攻で死んだ人を『美化』する前に、何故そこに追い込んだかを考えなくてはいけない・・・軍隊を持っていれば、いつか戦うことになるんです。そう話すと「もし攻めてこられたらどうするか」と必ず質問が来る。軍は民間人を守りませんよ。逆に民間人も殺すんです。沖縄がいい例。ベトナムがいい例です。私は最後の一人になっても言い続けますよ。軍隊はいりません・・・」
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