天木直人の公式ブログ

国の介護放棄政策を糾弾する多田富雄東大名誉教授を応援しよう

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国の会議放棄政策を糾弾する多田富雄東大名誉教授を応援しよう
 記憶がさだかではないが最近の新聞で米国のどこかの州が州法を改正し、病院が患者を路上に捨てる事を禁止したというニュースを読んだ。その記事を読んだ私は、米国の格差社会もついにここまで来たのかと思ったものだ。金持ちが高額の契約料を払って個人ドクターを24時間キープする一方で、多くの低所得者が医療保険に入れずに寿命を縮めている米国。文字通り「金で寿命まで買える」格差社会米国だ。その状況は頭では知っているつもりであったが、金の無い患者が路上に放り出されていたとは知らなかった。ここまで生命が粗末に扱われていたのかと驚いた。
 しかし日本の厚生官僚が進める医療制度改悪も似たような物だ。小泉、安倍政権が急速に進める日本の構造改革は財政赤字削減と自己責任の掛け声の下で老人や弱者にそのしわ寄せを押しつけている。とうとう身障者やリハビリを必要とする絶対的弱者にまで負担を強いて恬として恥じない。そんな「改革」と一体何なのか。何のための政治なのか。
 専門外の私にかわって5月5・12日号の週刊現代がかわりに怒りをぶつけてくれている。中里憲保の手になる「リハビリ切捨てが招くあらたな介護地獄」がそれである。半年たっても回復しなければ介護保険を打ち切るというあらたな制度の不合理についての渾身のルポである。
 彼は書いている。「・・・世界がうらやむ国民皆保険の制度を持っているのに、それを崩壊するような危険な事態が始まった。障害を持った人間の、最後の頼みを断ち切る乱暴な改定。保険制度が誕生して以来、はじめて『患者きりすて』が行われる・・・」。
 これは厚労省が打ち出したリハビリテーション医療に支給される診療報酬に日数制限を設ける医療改悪のことである。この「打ち切り方針」を打ち出してから多くの患者団体の怒りの声が殺到し、あわてた厚労省は「重度の人は180日を超えて」という除外規定を設け、批判をかわそうとしている。しかし基本的姿勢は変わらない。「回復しなければ死ね」という生存権の侵害である。
 私がこの問題に特に関心を持ったのは、免疫学の世界的権威でノーベル賞級の業績をおさめている多田富雄という東京大学名誉教授が脳梗塞で倒れてリハビリ闘病中である事をずいぶん前のテレビの番組で見て知っていたからである。免疫学の泰斗であるばかりでなく文化社会論でも高名な多田教授は常人では及びもつかない立派な人に違いない。その人がある日突然脳梗塞になって要介護の人となる。そのとたんに国にとっては役立たずになるのだ。
 その多田教授が、不自由な体をおして、リハビリテーション患者を代表して介護制度改悪阻止のために政府と闘っている。「リハビリは最後の命綱なんです。それなのに言語リハビリを打ち切るという。私は一生しゃべれなくなってしまう」。この多田教授の叫びは、病に倒れ、必死にリハビリに励んでいるすべての国民の叫びなのだ。
 私はつくづく思う。小泉前総理や安倍首相は、郵政改革に命をかけたり靖国参拝にこだわったり、あるいは憲法を変えて日米同盟を強化するという。しかし本当は彼ら指導者がまず行うべき事は国民一人一人の人権、生存権を何があっても守る事ではないのかと。そこに心が向かわずしてどんないさましい掛け声をかけてもそれは偽者だ。ましてや「美しい国」をつくることではない。
 4月11日の朝日新聞の連載「ドキュメント 医療危機」⑦のなかに医師不足と闘う長崎大名誉教授高岡善人氏のついての次のような体験談が掲載されていた。この国の指導者の正体を見事に描いた象徴的なエピソードである。
・・・山口の病院時代にも政治家にがっかりした経験がある。病院の名誉会長は安倍首相の祖父・岸信介元首相。81年に岸さんが緊急入院し、退院できるまで回復した。いい機会だと病室を訪ね「日本の医療の話を聞いてほしい」と申し出たが、岸さんはプイと横を向いた。高岡さんは失望し一ヶ月ほど後、院長を辞任した。「医療に関心のある政治家はいない」。高岡さんは嘆く。
    Political Leaders Who Belittle Sick and Invalid People
When I read the news that a new law that prohibits hospitals to discard patience has been passed in a certain State of America, I was so shocked. But I was similarly shocked to know that recently Japanese Government decided to kick out the patients after 180 days no matter how they need further rehabilitation treatment.
During 5 and half years Koizumi regime financial reconstruction is an utmost important political platform and harsh budgets cut have been made by the bureaucracy. As a result traditional “ Medical Insurance for All” policy of Japan, which Japan is proud of to the world, has been given up.
It is a matter of political choice to decide which budgets be cut while others be maintained. Prime Minister Abe repeatedly said he was making Japan a beautiful country while he tries to changes Peace Constitution of Japan and strengthen Japan US military alliance. This means Japan will be a beautiful country like US where fighting against terrorism the no.1 priority of national policy and the rich gets richer and the poor gets poorer.
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