天木直人の公式ブログ

見逃される政治家の犯罪

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 荒畑寒村の言葉
 よく言えば感性とか直感という事だが、悪く言えば単なる勝手な思い込みである。大学で国際政治の授業を取った時、私はなぜかもっともらしい事ばかり喋る現実主義者の高坂正尭よりも、ロシア政治思想史を教えながら保守的なことばかり喋っていた勝田吉太郎の授業を好んだ。もっとも不勉強な私は勝田の著作さえまともに読了することなく、ドストエフスキーとトクビルの事ばかり一人ごちていた勝田の記憶しかない。
 その勝田の言葉で今でも時々思い出すのが、荒畑寒村が好んで使ったという「師を持たず、弟子を持たず」という言葉である。この言葉に荒畑のひととなりを見る思いがするのだ。日本の社会主義、共産主義の草分けであるにもかかわらず、常に脇役の人生を送り、政治活動家というよりも作家的な荒畑寒村は、永井荷風と並んで、私が惹かれる想像上(つまり会った事のない)の老人である。
 その荒畑寒村のあらたな言葉を見つけてどうしてもブログに書きたくなった。25日の日経新聞に瀬戸内寂聴の「奇縁まんだら」という連載記事の34回に荒畑寒村のことが書かれていた。瀬戸内が荒畑寒村に初めて会った時は1968年、瀬戸内45歳、荒畑80歳の時であるという。その時の印象を瀬戸内は次のように書いている。
「・・・80歳とは見えない美男子で、細身に上質の紬の対の和服がよく似合い、何となく粋で、革命家というより、詩人という風情があった・・・正確な記憶力で、矢継ぎ早に話してくれる。声が明晰なのと、話術が噺家並みなので、ひたすら聞き惚れているばかりであった・・・ちょっと声がとぎれた時、やっと私が質問した。
『今、先生が一番望んでいらっしゃることは何でございますか』
今までと違う一段低い沈痛な声がかえってきた。
『もう一日も早く死にたいですよ。ソ連はチェコに侵攻する。中国はあんなふうだし、日本の社会党ときたらあのざまだし、一体自分が生涯をかけてやってきたことは何になったのかと、絶望的です。人間というやつはどうも、しようのないもんですね。この世はもうたくさんだ・・・』
いかにも荒畑寒村らしい言葉だ。今の護憲政党の衰退ぶりを見たら荒畑はなんと思っているとだろうかと重ね合わせてこの言葉を読んだ。もっとも荒畑が亡くなったのは1981年であるからそれから十年以上も生きたことになる。これもまた荒畑らしい。
 ところでこのブログを書くにあたって荒畑寒村の略歴を確かめようとウキペディアで調べているうちに、松岡正剛という著述家、編集者の存在を知った。これが凄い知識人なのだ。2000年2月の中谷宇吉郎の「雪」から始まり、2004年7月の良寛の「良寛全集」で終わる千冊の書評集「千夜千冊」はジャンルを超えた膨大な知識に裏打ちされた著作であり、熱心な読者の間で静かな反響を呼んだという。「荒畑寒村自伝」の書評もその中の一つとして収められている。
 それにしても世の中には多くの敬意を表したくなるような知識人がいるものだ。毎日、毎日、つまらない政治的なものに関わって限られた時間とエネルギーを費消することは、ひょっとして大変な時間の損失なのかもしれない。最近そういう気がしてならない。
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見逃される政治家の犯罪

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 見逃される政治家の犯罪
 内閣改造や政権交替の話ばかりが騒がれる陰で、昨今の政治資金規正法がらみの政治家の犯罪的醜聞が放置され続けるている。
 この問題を考える時にいくつかの重要なポイントがある。
一つは、事務所費経費のごまかしで明らかなように、政治資金なるものの流用が長年にわたって公然と行われてきたことである。すでに多くの議員がうそぶいているように、殆どすべての議員がなんらかの不正処理を行っているに違いない。だから野党が追求しようとしても、逆襲されて腰砕けになる。
二つは、訂正し、責任を感じていると言って頭を下げる、それで免罪されるケースがあまりにも多いといういい加減さだ。しかも不正をした議員に対する政治的対応やメディアの追及におびただしい不公正が存することである。一罰百戒とか、トカゲの尻尾切りとか、武士の情けとか、様々な言葉が使われるが、弱い政治家が叩かれる一方で、内閣が吹っ飛ぶような大物政治家の不正が、いつもうやむやにされる。そこに政治的な作為が明らかに存する。
三つは、我々国民の無力ぶりである。いくらこれらの不正、不平等に怒ったところで、残念ながら我々は直接的には何も出来ない。せいぜい選挙で意思表示をする程度だが、選挙に大敗した安倍政権の居直りがここまで放置されるのだからどうしようもない。政党政治が国民のために機能しない限り政治の不正は放置され続けることになるのだ。
  それにしても、8月25日の朝日新聞社会面を見て、改めて腹立たしい思いを禁じえなかった。同じ紙面に長勢甚遠(自民)、玄葉光一郎(民主)、横嶺良郎(民主)の三つの醜聞がそろって掲載されていた。長勢の場合は関係NPO法人からの資金受領であり、玄葉の場合は談合関与の業者からのパーテー券購入であり、横嶺の場合は賭けゴルフの前科である。報道されているのが事実であればいずれも看過できない政治家の違法行為だ。
  横嶺の醜聞について彼を公認した民主党はどうとるつもりなのか、個人的に興味がある。というのも私には、三年前の参議院選挙の時、菅直人党首(当時)から立候補の誘いを受けたにもかかわらず、年金問題で菅が党首を辞めて岡田党首になったとたん、若手保守議員からの猛烈な反対にあって、あげくの果てに、「あなたが立候補すれば醜聞を暴かれる。民主党に傷がつくから公認することはできない」と面と向かって断られた不快な経験があるからだ。勿論私にはまったく身に覚えのない話だ。どんな醜聞なのかと聞いても答えてくれなかった。私を絶対に政治家にさせたくない外務省と民主党議員の一部が図った工作に違いない。私の醜聞の噂は今でも民主党内で流布されている事を私は最近確認した。今の民主党が私を公認することはなく、私が決して民主党の公認を求めようとしない理由がここにある。
  こころざしや政策だけで政治家になる事は出来ない。驚くほど卑劣で次元の低い世界だ。それでも政治家になりたい者が多いのは何故か。この答えの中に日本の政治の将来がかかっている。 
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