天木直人の公式ブログ

今上天皇の声なき声

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 今上天皇の声なき声
  30日の毎日新聞に、天皇陛下のご意向を受けて9月6-7日に新潟市で開かれる「第28回全国豊かな海づくり大会」の「海上パレード」が中止されるという記事が大きく掲載されていた。
  この記事は、「新潟市は29日・・・天皇陛下のご意向を受け中止すると発表した・・・」となっているから、すべての報道機関に知らされた情報に基づいて書かれたものに違いないが、なぜか毎日新聞だけがスクープのように大きく掲載していた。
  その記事はさらに次のように詳しく経緯を書いている。
  宮内庁によると、陛下はいまの漁業及び漁業関係者をとりまく厳しい環境を踏まえ、日々の漁業活動に及ぼす影響を最小限にとどめて今回の運営にあたっていただきたい、とのお気持ちである、という。
  宮内庁から新潟県にパレード中止を検討するよう連絡があったのは、全国一斉休漁があった7月15日だったという。
  あきらかに天皇陛下は燃料高騰で苦しんでいる国民の事を憂えているのだ。
  今上天皇の平和を願う気持ちは、これまでにも随所に示されてきた。
  その事についてはこのブログでも取り上げた。今の日本で、政府の憲法9条に反する政策を最も残念に思われているう人は、明仁天皇ではないか、と。
  その今上天皇が、この国の指導者の誰よりも本気になって国民の苦しみに思いをはせているのである。
  私は思う。今上天皇は、この国の政治の無能さに、日々怒りと苛立ちを感じているに違いない、と。
  その立場上、発言は出来ないけれど、声なき声で政府を叱責しているに違いない、と。
  この国の指導者や政治家、官僚は、自らを恥じなくてはならない。
  天皇陛下にこのような思いをさせるとは、かつてならば切腹ものだ。
  新憲法になって天皇陛下は象徴となった。政治に関与してはならない事になった。
  そのかわりに新憲法は総理大臣という職に絶大な権限を与えた。
   その総理大臣が、小泉元首相のように、靖国参拝を控えた昭和天皇の事を、俺には関係ないと  言い放つ時代になった。
   石原東京都知事が皇太子を呼び捨てにする時代になった。
   そのような言動に対し右翼まで沈黙する時代になった。
   天皇の権威とは一体なんであろうか。皇室の役割とは何であろうか。
   それよりもなによりも、平和を願い、国民の暮らしに思いを馳せる今上天皇に対し、
   この国の指導者達は自らを恥じなければならない。
   今上天皇の声なき声を重く受け止めなければならない。
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