18ポール・サミュエルソン教授の言葉 10月25日の朝日新聞に経済学者ポール・サミュエルソンのインタビュー記事が載っていた。 なつかしい名前だ。 もう40年以上も昔の話になるが、その著書「経済学」を、大学生になったばかりの私は教科書の一つとして読んだ。 その内容はすっかり忘れたが、その後まもなくノーベル経済学賞を受賞したサミュエルソンの名前は、ケイ...
221誤りを認めたグリーンスパンとグリーンスパンを謝らせた米下院公聴会 このところ経済関係の報道は世界金融危機一色だ。 それほど深刻な事態ということだ。 しかし、その危機は突然起きたものではない。 もとをたどればレーガン時代の新自由主義、いわゆるサプライサイドの経済政策から端を発していた。 そして、ブッシュ大統領の8年間の富裕層に優しい保守主義こそ、今日の金融危機への行き着く...
21米軍駐留に対する日本とイラクの違い 国会論戦ではほとんど取り上げられる事はないが、米軍のイラク駐留の法的根拠をめぐって米国は今窮地に立たされている。 現在の米軍のイラク駐留の根拠になっているのは今年末までとしている国連安保理決議である。 そして米国は来年(2009年)以降の根拠を、国連安保理決議の再議決や延長ではなく、イラクとの米軍駐留地...
228 きんもくせいの香りと一抹の哀しさ いい文章に出会った。 このブログで時々とりあげている、野坂昭如の毎日新聞連載「七転び八起き」の10月24日の書き始めの文章だ。 「玄関先に金木犀が散り敷いている。 昔飼っていた犬ジジがこの花が好きだった。 彼女はハスキー犬。 庭をかけめぐり、この季節になると柿を眺め、色づいたそれを好んで食べていた。 ...
257まちがいなく総選挙どころではなくなった 株価暴落がいよいよ深刻になってきた。もはや総選挙どころではなくなりつつある。 株の問題を語るには、自らの株とのかかわりを述べなければフェアではないので、恥を忍んではじめに告白しておく。 私は退職金の殆どをここ数年の株価下落で失った。 金利ゼロの下で、定職のない自分が資産を増やす手っ取り早い方法は株ぐらいしかない...
22 ブログへの批判に応えて このブログに寄せられる声はほとんどが好意的なものであるが、勿論批判的なものもある。 ただし、その数は極めて少ない。 しかし、最近は、少ないながらも、批判的な声が増えてきた。 これも、政局が流動的で、選挙が近づきつつあるからかもしれない。 その事について少しだけ私の思いを述べてみたい。 私は投稿にはいちいち個...
228八百長相撲と裏金づくりに共通するもの 10月22日の産経新聞「断」というコラムでスポーツジャーナリストの二宮清純氏が八百長相撲の問題について次のように書いていた。 ・・・どこが「無気力相撲」であるか否かを判断するのか。現役の親方衆の集まりである「相撲協議監視委員会」がこの任務を負う。要はこの委員会がしっかりしていれば、毎度毎度の八百長騒ぎにファンまでも...
20ここまで劣化していた北朝鮮外交 米国が北朝鮮をテロ指定国家から解除した事について、私はその後の報道のすべてに目を通したつもりである。 そしてそれらの報道は一様に日本外交の敗北を書き立てている。 いわく日本は最後まで解除しないよう米国に懇願していた、いわく日本は最後まで日米同盟の信頼関係を信じていた、いわく「指定解除」という米メディアの記事...
211健在なり、木枯らし紋次郎 10月21日の毎日新聞「新聞時評」欄で、中村敦夫氏が「事故米事件」に関する農水省の責任を鋭く追及していた。 自らが参院議員の時に、農水委員としてBSE(牛海綿状脳症)事件にかかわった経験から、「これは闇が深い!」と直感したという。 案の定、その後の新聞報道は、この問題の真の責任は農水省と犯罪業者のもたれあい...
26議論も抑止もなく壮大な戦争協力が進められて行くこの国の現実 小泉改革の名で進められた弱者切捨ての経済政策は、格差社会の顕在化や医療、年金、保険負担の問題となって国民の目に明らかにされつつある。 しかし小泉元首相のもう一つの大きな罪は、米軍再編に協力する事を、国民に説明することなく、ましてや国民の了解などないままに、ブッシュ政権に約束したことだ。 そしてそれは、金融危機とな...