天木直人の公式ブログ

リストラの嵐と大企業の内部留保

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  読者の皆様には2年の間おつき合いいただきありがとうございました。12月28日のブログをもってとりあえず今年のブログを終了します。
 
  その後は、すでにお知らせの通り2009年1月1日よりまぐまぐ有料配信である「天木直人のメールマガジンー反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイムで解説」に移行します。
  すでに以下のURLが立ち上がっていますので参照ください。
 http://premium.mag2.com/lineup/P0007564/index.html
 http://premium.mag2.com/lineup/
  私がこのブログを有料配信に切り替えることにした最大の理由は、一言で言えば新年を境に心機一転するということです。
  メディアの裏にある真実を少しでも伝えることによって一人一人の覚醒と自立が促進されるのであれば私のブログも無駄ではない、そういう思いで二年間書き続けてきました。
  今それらの一つ一つを読み返してみて、多くの読者の参考になったに違いないという自負がある反面、悪化する一方の日本の政情を目の当たりにして、このまま書き続けても限界があるという無力感が交錯します。
  もし私があきらめて、世の中の動きから身を離して余生を送る事を決めていたら、書く事を完全に止める選択をしたでしょう。勿論その選択はありました。
  しかし世の中は歴史的な激動期に突入しようとしています。日本の政治も来年は戦後初めてと言っていいほどの大きな変化が起きそうな予感がします。
  世界や日本はどうなるのか。それを見届けるためにもやはり書き続けたい、そのためには、もっと真剣に、もっと覚悟を決めて書いてみたい、そう思ったのです。
  同時に読者にも覚悟を求めよう、そういう取引を読者に提示しようと思ったのです。
  読者に求める覚悟とは、単に月額500円を負担してもらうという事だけではありません。覚悟を決めて今まで以上に必死の思いで毎日書き続ける私の文章を、単に読み流して批判をするといった傍観者から一歩抜け出し、ともによりよい世の中を実現するための一大挑戦に取り組んでみないか、そういう覚悟をしてくれないか、という私からのお願いです。
  一人の市民に何ができるというのか。その思いは私についてもまったく同じです。
  しかし無力な一市民でもその気になれば権力者に影響力を及ぼす事が出来る。その声が一つになって大きくなっていけば、そう信じて書いて行きます。
  私のこの思いについての詳細は2009年元旦の第一回の配信で述べさせていただきます。
  同時に、新年に入っても私のこれまでのブログ「日本の動きを伝えたい」も継続する事にしました。
  購読できない若い読者から、いままで勉強させてもらった、読めなくなるのは残念だという声がありました。これにはズシリとこたえました。
  私のエネルギーは有料配信に振り向けますから、書き込む頻度は少なくなると思いますが、有料配信とは重複しない独自の書き下ろしで、今しばらく発信し続けることにしました。負担は今までに倍加することになりますが、これも一つの私の覚悟です。
 
 最後に有料メルマガを考えておられる読者に以下の通りお知らせします。
 現在クレディットカードだけの支払方法ですが、準備が整えばいずれ銀行振り込みも可能になるということですので今しばらくお待ちください。
 活字を大きくしてもらいたいという要望については、購読者が利用中のメーラーやウェブブラウザによって対応ができるという事です。つまり読者がメーラーやブラウザのオプション内から「表示」または「フォント」などの項目を選択して変更していただく事になる由です。
 新しいメールマガジンに関する詳しい問い合わせは読者から直接に管理者publisher@magpre.com
へ照会していただいて結構だという事ですので、よろしくお願いします。
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リストラの嵐と大企業の内部留保

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 分不相応に難しい事を書いてみる。
 12月24日の東京新聞は、トヨタ自動車やキャノンなどの日本を代表する大手製造業16社が、リストラ加速の一方で巨額の内部留保を積み上げている事を、一面トップで大きく取り上げていた。
 この内部留保の問題にここまで大きく焦点を当てたのは大手新聞では東京新聞が始めてではないかと思う。おそらく今後はこの問題が折に触れメディアで報じられていく事になるだろう。
 なぜこの問題が重要なのか。
 それはもちろん東京新聞が書いているように、「過去の好景気による利益が人件費にまわらず企業内部に溜め込まれている」ことが経営者の正しい対応なのか、という事にある。
 しかし、その事をさらに一歩踏み込んで考えると、資本主義と社会・共産主義の立場の違いという根本問題に行き当たることにきづく。
 内部留保問題を厳しく追及するのは左翼イデオロギーである。
 今では日本共産党さえもアメリカ資本主義の手先だ、などと批判する左翼政党に労働党というのがある。その労働党の機関紙である「労働新聞」12月15日号は、大企業の巨額な内部留保をこう激しく糾弾している。
 「・・・大企業はこの数年空前の利益を上げ続け、それを溜め込んできた。このわずかな分でもはき出せば、非正規労働者の雇用を維持してもおつりがくるぐらいである。企業の不況宣伝にだまされてはならない・・・」
 労働新聞のこの記事は、単に感情論でそういっているのではない。公表されている統計を使って独自の計算を重ね、解雇される労働者の給与総額が、配当金額や利益余剰金の巨額と比べていかに少ないかを検証してそういっているのだ。大企業が配当金や内部留保のわずかな部分をまわしさえすれば労働者の雇用や賃金を守る事はまったく可能なのだ、という主張は説得的だ。
 しかし企業サイドが配当金や内部留保を重視せざるを得なくなった理由が存在する事もまた事実である。そしてそれは、近年急速に進んだ政府による米国型新自由主義政策の導入によるところが大きいのである。
 12月25日の読売新聞「論点」で藤村博之法政大学教授(労使関係論)は、次のように指摘している。
 わが国の株式市場を急速にアメリカ型に変えて行ったため、短期の業績向上が企業の意思決定の基準になった。つまり毎年の利益最大化を怠れば経営者には株主代表訴訟が待っている。「コスト削減で利益がだせたはずなのに、そうしなかったのはけしからん」。「会社に与えた損害を補償せよ」と株主から訴えられる結果を招きかねない現実もまたある、と。
 最近の経済記事を見てみると、このほかにもいくつかの要素があることがわかる。
 景気循環が見通せるこれまでの経済では、不況の次に来る好況と重要拡大に供え、一定の余剰人員を抱えていたほうが得であり、それゆえに余剰人員を抱えて我慢する事もできた。しかし、バブル後の長期不況と不透明化は、その余裕をなくした。
 またバブル崩壊で体力の落ちた銀行は、自己資本比率の引き上げというルール変更とあいまって一気に融資条件を厳しくしていった。いきおい各企業とも財務基盤を強化する必要に迫られ、それが内部留保を高めさせた。
 色々と考えてみると、「リストラと内部留保」という問題は、政府の政策の結果によるところが大きく、それは自由、資本主義経済か社会主義政策かのどちらかに軸足を置くか、という根本問題に行き当たる問題である事がわかる。
 前掲の藤村教授は現在の矛盾を次の言葉で表している。
 「・・・企業は売り上げが減ると、それにあわせて費用を削ろうとする。人員も費用の一部だから削減の対象となる。しかし失業者の増加と賃金の停滞が個人消費をますます冷え込ませる・・・」
 この悪循環を断ち切ろうと皆が頭を痛めている。
 問題はアメリカ発の金融危機によってもたらされた金融資産の消滅額があまりにも大きく、それが実体経済に与える悪影響が未経験なほど大きい事である。それにともなって個人生活への打撃は深刻なものに違いない。
 我々はどこまでその深刻さに気づいているのか。
 ひょっとして我々の想像をはるかに超えるチェンジを起さないと世の中は大変な事になるのかもしれない。
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