天木直人の公式ブログ

小沢一郎よ、桧舞台で舞を踊れ

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 小沢代表辞任表明のインパクト
         ―政界大混乱と真の政界再編の予感
 小沢民主党にエールを送ったとたん、小沢代表が辞任表明をした。さすがの
私もこのタイミングでの辞任表明を予期してはいなかった。だから驚いた。
 しかし、私が小沢一郎に送ったエールは、いささかの揺るぎもない。あの
エールはこれからの小沢一郎に対してもそっくりそのまま向けられている。
 いや、あの私のエールは、まさしくこれからの小沢一郎にこそ向けられるべき
ものである。そして私が小沢に期待するのも、まさしくこれからの小沢の対応で
ある。
 これは言い訳でも、負け惜しみでもない。私の思いであり、私の政情分析で
ある。その事について書く。
 小沢事件が始まってからの私の発言を正確にフォローしてきた読者なら
お分かりであろうが、私は、事件が起きた時、小沢一郎は早い時期に代表を
辞任し、反転攻勢に出るべきだ、と訴えた。
 残念だが第一幕は小沢の敗北だ。小沢は権力に潰されたのだ。どんなに
悔しくても、歯を食いしばって耐え、目的を達成するためのベストの選択を
すべきだと考えた。
 これに対し、「腰砕けだ」と激しく批判する小沢信奉者がいた。小沢一郎も
すぐに辞任をしなかった。
 それを見て、私の考えは少し変わった。確かに小沢なき民主党で闘えるのか、
という声は頷けるものがあったし、なによりも、小沢一郎自身が辞任せずに
頑張ろうと覚悟を決めたのなら、それを尊重したい、と思ったのだ。それで
闘えるのなら、もちろんそれがいい。
 しかし、国家権力を甘く見てはいけない、権力に群がる者たちの卑劣さを
軽視してはいけない、果たしてそれで闘いきれるのか、という疑念は私の中に
常に底流としてあった。それが、官僚として国家権力を内側から見てきた私の
考えであった。
 果たせるかな、権力側の必死の小沢つぶしと、その使い走りである官僚と
メディアの小沢攻撃は執拗かつ強固なものだった。それが奏功して小沢辞任の
世論は強まりこそすれ、おさまることはなかった。
 しかし、それを見ているうちに、私の小沢支持はますます強まって行った。
小沢問題は私の中で、より大きな政治問題に発展して行ったのである。
 小沢事件はもはや政治家小沢一郎だけの問題ではない。民主党による政権交代
の話でもない。この国の将来を左右する一大権力闘争であり、国民を分断し、
国民の支持を手中にしようとする権力者の卑劣さと、それに抗う闘いとなった。
 この国に生きる以上、誰もが小沢問題から逃げるわけにはいかなくなった。
それはもはや自分自身の問題でもある。すべての国民の問題である。
 小沢民主党が敗れても、もちろん日本と言う国は存続し続ける。それどころか
権力の近くにいる者たちは、ますます結束を固め、そうでない国民を踏み台に
してうまみのある生活を送るようになる。彼らにとって、日本はますます
いい国になる。
 しかし、その一方で、おびただしい数の国民が踏みつけられて生きる国になる。
格差社会がさらに進み、弱者が決して浮かばれない国になる。
 そんな日本にしていいのか。いいはずはない。ならば誰かがそれを国民に
気づかせなければならない。そんな日本になることを阻止しなければならない。
 小沢にその資格があるのか。小沢はそんな政治家か。
 過去の小沢は知らない。しかしいまの小沢は過去の小沢ではない。その役割を
託す事ができる政治家は、いまや小沢一郎しかいない、だから私は小沢一郎に
エールを送るのだ。
 小沢一郎は民主党代表を辞任した。そしてその事によって舞台は一変した。
しかもその舞台はまさにこれからめまぐるしく回る。回り続ける。
 その認識に立って、小沢一郎には最後に桧舞台に立ち、喝采の中で舞を
踊ってもらいたい。
 これから起こりうる政治ドラマを想定しながら、あらためて私は小沢一郎に
エールを送りたい。
 最初に指摘したい事は、小沢の辞任は早晩不可避であったということだ。それは
小沢自身が一番知っていたに違いない。そうである以上、ベストのタイミングを
選ぶ事こそ小沢一郎の唯一、最大の仕事だったという事だ。
 そして結果的に小沢一郎はベストのタイミングを選んだ。その事は与党や
メディアの狼狽ぶりが如実に示している。
 辞めろ、辞めろ、の大合唱の中で、突然辞めらたわけだから、批判の
しようがない。しゃらくさい。そして、今度は世論の矛先は彼らに牙を向ける
ことになる。
 それをおそれているからこそ、与党もメディアも、小沢攻撃を続けようと
している。小沢辞任は遅すぎたとか、辞めてもまだ説明責任を果たしていない
とか、離党や議員辞職をしなければ不十分だ、などというのがそれである。
 辞任記者会見における記者の質問や、NHKの7時のニュースで流された
小沢批判一辺倒の市民の声などを見ていると、このまま小沢に生き残られ、
反撃されてはたまらない、息の根を止めなければ不安だ、という彼らの危機感が
ありありと感じられる。
 小沢辞任で追い込まれたのは、間違いなく自公政権であり、それを支持して
きたメディアなのだ。
 しかし、民主党もまた追い込まれることになる。民主党の対応如何では、
民主党は壊滅的に追い詰められる。
 なぜならば、小沢一郎の後を継ぐ党首が誰になるか、またその党首の下で
結束を図れるか、という大問題が間違いなく表面化するからである。
 そしてまさしく自公政権とメディアはそこをついてくるに違いない。次なる
自公政権の標的はそれしかない。そこを攻めない限り、自公政権は窮地に
立たされるからだ。
 私が残念に思ったのは、小沢一郎がこの大問題を放置したまま代表を辞任
したと思われる事だ。辞任の記者会見であれほど政権交代を訴え、そのため
の党内結束を訴えたにもかかわらず、その事を担保しないで代表を辞めた
とすれば、大きな誤りだ。
 もしそうであればこれが小沢一郎の限界なのかもしれない。民主党にとって
致命的になるおそれがある。そしてその懸念は十分すぎるぐらいある。
 しかし、繰り返して言う。もはや小沢一郎だけの問題ではない。小沢一郎
信奉者だけの話ではない。日本の将来がかかっている問題である。民主革命を
願う国民すべてにとっての、生き残りをかけた問題である。
 その思いを同じくする読者に向けて私は以下の事を書く。ピンチはチャンス
でもある。小沢辞任をチャンスにする大胆な発想がいまこそ求められる。
 重要な事は政権交代を実現することだ。そしてその政権交代は、民主革命的
なものでなくてはならない。この二つの課題を達成するためにはどうすれば
いいか。どう情勢が展開していけばいいか。
 政権交替は早いほどいい。しかし急ぐあまり不完全なものであっては
むしろ禍根を残す。小沢民主党による政権交代はもちろん望ましい。しかし、
民主革命はなにも民主党でなければ出来ない訳ではない。今度の選挙で
すぐに実現しなければならないものでもない。
 結論から言おう。小沢一郎は、状況如何では民主党を離党し、民主革命新党
を立ち上げて、政権とりをめざすべきだ。
 私がそう提案する根拠はもちろんある。
 ひとつには今の自公政権ではもはやどうあがいてもこの国を救う事は出来ない
ということだ。たとえ今度の選挙で自公政権が勝ったとしても、政権を担い
続ける事はできない。国民はかならず自公政権を見放す時がくる。
 だからこそ、小沢民主党の動向とは関係なく、自民党内部で麻生おろし、
政界再編の動きが出てくる可能性がある。
 ふたつには、小沢なき民主党は、もはや政権政党になれない、たとえなった
としても長続きしない、という現実がある。小沢辞任会見の言葉とは裏腹に、
民主党は解体される運命にあるかもしれない。
 今度の小沢辞任は、実は麻生自公政権に向かって放たれた矢であると同時に、
前原、仙石などの内なる敵に放たれた矢でもある。もはや民主党は一体に
なれないのだ。仙石、前原一派は、小沢辞任によってますます民主党に
居場所がなくなるのだ。
 小沢一郎の後任者をめぐって大混乱が生じるだろう。それを見て国民は
民主党支持をさらに低めるであろう。いまのままでの民主党による政権交代は
ない。あっても長続きしない。長続きしても本当の政権交代にはなりえない。
 三つ目には、今度の小沢事件であぶりだされた左翼、護憲政党の限界である。
小沢辞任発表直後の各党代表のインタビューでわかった事は、日本共産党も
社民党も国民の期待に沿えない政党であるという事だ。
 日本共産党が自公政権の補完政党であるという事は今度の小沢事件で
浮き彫りになった。そして社民党もまた、今度の小沢代表辞任後の福島党首
の発言によってその限界を露呈した。
 この期に及んで政治資金疑惑を追及し、小沢一郎に説明責任を求める
福島社民党にはつくづく失望させられた。日本共産党以下である。社民党に
未来はない。
 そう考えた時、小沢一郎は機を見て民主革命新党を立ち上げるべきだ、
という私の提案が現実的である事がわかるだろう。
 小沢一郎は、亀井静香の国民新党、田中康夫の新党日本、鈴木宗男の
新党大地などを糾合し、官僚支配の打破、天下り廃止、地方分権、情報公開
などを掲げた国民の為の民主革命政党を宣言すべきである。
 その公約に、対米自立と平和外交を加える事ができればなお好ましい。
対米自立とは、必ずしもただちに日米同盟を破棄すると言うことではない。
平和外交と言っても、未来永劫憲法9条を変えるべきではないという必要はない。
 戦争国家米国の言いなりになる必要はない、いまは憲法9条を変える時ではない、
そういうだけで十分だ。そしてそれは大多数の国民がまさしく思っている事である。
 民主革命新党は大きな数の政党でなくてもいい。民主革命を強烈に願う結束
ある集団であればいい。必ず一定数の熱狂な国民の支持が得られるであろう。
そして新しい政界再編の中で、大きな影響力を持つ政党になるであろう。
 結果として政権を左右する政党になれるに違いない。
 小沢一郎よ。本当の闘いはこれからである。すべての国民の共感を得ようと
する必要はない。民主革命を望む国民とともに歩め。その国民の期待を
裏切らずに歩め。必ず道は開ける。
 なぜならば、それこそが正しい政治の方向であるからだ。日本の歴史の
大きな流れであるからだ。人知を超えたものがそこにはある。
    
      
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小沢一郎よ、桧舞台で舞を踊れ

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 5月11日の朝日新聞の投書欄に、東京在住70歳の無職の男性からの、次のような投書が掲載されていた。
 「政権交代で官僚支配終焉を」と題するその投書の趣旨は次のようなものだ。
 「 ・・・官僚支配を終わらせることができない政権交代なら、私は民主党を中心とした野党の総選挙の勝利は望まない。
 小沢代表のような剛腕でないと政権与党や官僚の手練手管に対抗できない。
 民主党員は、小沢氏が代表を辞めれば選挙に勝てると思っているようだが、(たとえ)総選挙になんとか勝てても、(小沢なき民主党では)官僚支配を終わらせることまでは永遠にできなくなるだろう。
 小沢民主党は、談合・天下りの根絶、特殊法人や独立行政法人の原則廃止、特別会計の原則廃止、地方分権の推進など、「官」の改革をうたっている。
 政官癒着を打破し、官僚支配を終焉させられないような民主党なら、政権交代の意味がない・・・」
 どうだ、小沢一郎。ここまで応援してくれる国民がいるのだ。小沢一郎はこの70歳の一市民に拝跪して感謝し、みずから語ったとおり今こそ「身の朽ちるまでその使命を達成する」覚悟を新たにすべきだ。
 小沢一郎を支援する人々も、その支援理由も、様々だろう。小沢一郎の政治的庇護を得ようとする打算からの支持もあれば、反麻生、反自民の立場から小沢民主党を支持する者もいるに違いない。とにかくまず政権交代だ、と考える者も多い。
 そしてこの投書の主のように、既存の支配体制を根底から変革するような政権交代でなければ、政権交代の意味はない、だから小沢一郎に任せるしかない、と考える者がいる。まさしく私もその一人だ。
 この投書の主の期待に応えることは容易な事ではない。二つの大きなハードルを超えなければならないからだ。
 一つはもちろん総選挙に勝つ事だ。しかし、その後にさらなる高いハードルが待っている。63年間続いた日本の権力構造を変えることだ。少なくともその口火を切ることだ。
 これは実は大変な政治的挑戦なのである。今までのどの政治家もなしえなかった困難な挑戦である。
 日増しに追い込まれつつあるように見える小沢一郎に果たしてそれができるのか。普通なら誰しもが困難であると考えるだろう。
 しかし、ここからが私の言いたいところであるのだが、実は小沢一郎の苦境はまた小沢一郎の好機でもあるのだ。しかも千載一遇の・・・。
 なぜか。もはや事態がここまでくれば、この二つの挑戦を切り離す事はできない。小沢一郎は、政権交代をした暁には日本の権力構造を変えて見せる、民主革命を起して見せる、その思いを持つものは私と一緒に闘ってくれ、と明確に宣言するほかにないのである。
 小沢一郎はそれを民主党員の前に示し、同時にまたそれを国民の前で語るのだ。これこそが究極の劇場型政治である。
 このような事は、さすがの小沢一郎も、普通の状況ではできないだろう。ましてやシャイで口下手の小沢である。
 しかし、いまは違う。この投書の主がいみじくも書いているように、いま小沢一郎に求められている事は、その事以外にもはやないのだ。
 歴史の流れは、そして閉塞した国民の心の底に閉じ込められたままのエネルギーは、それを小沢に渇望しているのだ。
 小沢一郎という政治家の真価を私は知らない。天命というものがあるのかどうか私は知らない。しかし、小沢一郎にとってその真価を国民の前に示す事のできる、最大で、最後の天命が到来しているとすれば、まさに今がその時ではないのか。
 政治家小沢一郎にとって男冥利につきるではないか。みずからが置かれている今の苦しい状況を、天が与えてくれた桧舞台と心得て、小沢一郎よ、舞を踊れ。国民の拍手喝さいををその耳で聞け。
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