天木直人の公式ブログ

チューインガム次官を放置する外務省

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 どうでもいいような事だが、実は組織論として重要な事ではないかと思って書いてみる。
 9月15日の毎日新聞に「仲川市長 ガムかみ答弁」という見出しの顔写真入の大きな記事が掲載されていた。
 仲川げんという名の奈良市長が(33)が11日の市議会本会議中、ガムやアメを食べながら答弁していたというのだ。
 会議終了後に議長が厳重注意し、市長が謝罪していたことが分かった、と記事は書いている。
 
 「仕事中にガムをかむこと自体、信じられない。規則で定める以前の問題だ」と怒る市職員の言葉が載せられていた。
 それを読んで私の脳裏に過去の苦い経験が鮮やかによみがえってきた。
 外務省の藪中事務次官がまだ課長の頃の話だ。
 アジア諸国の日本大使館の幹部館員が年に一回外務省に集まる会議の席上の事だ。
 本省を代表して出席していた薮中課長がガムを噛みながら私のところへやってきた。
 話の内容は他愛ないものであったが、その時私は言いようのない不快感を覚えた。
 当時彼は出世コースの登竜門である官房課長であった。私はマレーシア大使館の公使であった。
 幹部職員が勤務中に外務本省の建物の中でガムを噛んでいること自体が驚きであったが、年に一回の在外公館幹部館員と本省との会議は、外務省の中でも重要な討議の場である。
 特に年に一回本省に帰ってくる在外幹部職員にとっては、緊張して臨む本省の幹部や同僚との討議の場である。
 私は自分が馬鹿にされたような気がしてよほど注意しようと思ったが言葉を飲み込んだ。
 私はその時に藪中課長のおごりを見る思いであった。
 もし我々が彼の将来を決める力を持っている者たちであれば、彼は決してそのような態度をとらなかったに違いない。
 本省幹部の彼にとっては、在外公館の職員は、たとえ先輩であってもどうでもい存在なのだ。
 このような人物が組織の上に立っていく。
 そういう外務省の組織に、私は危ういものを感じた。
 後に思わぬ形で外務省を辞める事になった私は、その事を「さらば外務省」(講談社)の中で書いた。
 それから6年たって、私は今でも藪中次官が省内でガムを噛んでいるという事を知った。
 奈良市議会の場合と違って、誰も彼に忠告する者はいない。
 奈良市議会の場合と違って、外務省の内部の出来事は、メディアや一般国民の目にさらされることはない。
 外務省のこの弛緩と閉鎖性こそ、日本外交をここまで劣化させた原因の一つであると私は確信している。
 そのような外務官僚に外交を独占させてきた事が、日本の外交をここまで行き詰まらせたのだ。
 民主党政権の下で、外交もまた官僚の手から国民の手に取り戻されなければならない。
 鳩山首相や岡田外相がその事に気づくかどうか、そこが問題だ。
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