天木直人の公式ブログ

 鳩山民主党の対米外交に「冬の兵士」を捧げる

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  鳩山首相、岡田外相の目にとまるように、「天木直人メールマガジン」で配信したメッセージの全文をブログに転載します。
  以下引用開始
  鳩山民主党の対米外交に「冬の兵士」を捧げる    
 
 ネット上で毎日発信していると、見知らぬ読者とのやり取りを通じていくつかの交流が生まれる。
 「平和をめざす翻訳者たち」(Translators United for Peace)のメンバーA君もその中の一人だ。
 先日その彼から是非読んでもらいたいと一冊の本が贈られてきた。
 イラク・アフガンの帰還米兵たちの証言をまとめた「冬の兵士」(岩波書店)という本である。
 08年シカゴで発刊され、その邦訳がこの8月に日本で発売された。A君は20名からなるその翻訳者
の一人である。
 帰還米兵が語る証言の一つ一つはあまりにも衝撃的である。正直言ってそのすべてを読み終える事は私には
出来なかった。良心が悲鳴をあげ、もう十分だと囁くのだ。
 ここでは、自ら海兵隊員として湾岸戦争に従事し、今は作家として米国の戦争を告発し続けている
アンソニー・スオフォード氏の序の言葉を次の通り要約して紹介するにとどめておく。
 「・・・私は(彼ら反戦イラク帰還兵の)ほとんどの証言をこの耳でじかに聞いた。湾岸戦争に従事し、
人を戦争向きに作りあげていく戦闘とそのシステムがどんなに残虐かを体験的に知っている(私でさえも)、
証言を聞きながら何度もとうてい信じられないという気持ちを覚えた・・・優しい若者が民間人の住むアパート
に砲火を浴びせ、その破壊行為に歓声をあげていたなんて、信じがたいことだろう。血に飢えたように
殺害を続けるなんて知りたくもないだろう。緩み続けた交戦規則が、不安を感じた相手なら誰でも撃ってよい
ところまで行き着いてしまうなんて、信じたくもないだろう・・・しかし、私たちは指導者たちが知られまいと
するこの戦争の内容とその結末を忘れないでいることによって、死者、負傷者、精神変調を来たした人、
やっとのことで回復した人、それらすべての人々の名誉を守ることができるのである・・・」
 奇しくも9月19日の毎日新聞で西川恵記者が次のように書いているのを見つけた。
 「アフガニスタンに部隊を派遣している米国などは、世論の説得に今後更に神経を注がざるを得ないのでは
ないか。『冬の兵士─イラク・アフガン帰還兵が語る戦場の真実』(岩波書店)を読んで改めて感じた」
 そうなのだ。これは指導者たちの必読の書である。
 鳩山首相は、そして岡田外相は、米国へ向かう飛行機の中で、たとえ一人の帰還兵の証言でもいいから
目を通してもらいたい。
 外務官僚が用意するどんな勉強用資料より真実を教えてくれるだろう。
 日米同盟が重要だなどという言葉を二度と口に出せなくなるなるだろう。
 オバマ大統領やクリントン国務長官の顔を平静な気持ちで直視できなくなるだろう。
 その事こそ、冬の兵士たちが、大きな危険を冒して立ち上がり、渾身の力で訴えたかった事である。
 A君が翻訳に情熱を傾けた理由である。
 私がこのメッセージを書いた理由である。
                                   引用終わり
  
                
  
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