天木直人の公式ブログ

つまらない国会審議を少しでも面白く聞くために

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 酒井法子の初公判のほうが鳩山民主党首相の歴史的な所信表明演説よりも国民の関心が高かった。
 そんなもんだ。
 これは鳩山民主党のヒノキ舞台を邪魔する巧妙な仕掛けだ、などと思い込むのは勝手だが、考えすぎないほうがいい。
 一般国民にとっては、所詮政治など自分たちの生活には直接には関係はない。
 そんなことより酒井法子の裁判の行方のほうが興味がある、そう単純に考えたほうがいい。
 政治家と官僚がつくる法律や政策は一般国民の生活に多大な影響を与えるのは事実だ。
 しかし、だからと言って、一般国民にはどうする事もできない。
 どんな政党が政権を取ったところで、そしてどんな政治家がこの国の指導者になったところで、その政党や政治家が自分の望む政策を実現してくれるわけではない。
 ましてや彼らの質問が自分たちの暮らしを助けてくれるわけではない。
 所詮政治や国会審議などは、政治家とその政治家が狂奔する政局で飯を食っている政治業界関係者が騒いでいるだけだ。
 あたかも政治が重要事であり高尚な事であるかのように解説して見せるだけだ。
 そんなことよりも、仕事もせずに高額の歳費や特権を手にし、一日働いただけでも一カ月分の手当てを手にする。おまけに政党助成金という名の血税をただとりする。
 そんな馬鹿げた優遇を後ろめたさを感じずに受け取る政治家は国民の敵だと単純に考えたほうがいい。
 一般国民が苦しんでいる経済困難な日本において、そんな非常識な厚遇を改めようとしないことでは与党も野党も見事に一致する。
 そんないかさまが横行しているのがこの国の政治なのだと怒ったほうがよほどまともだ。
 だから国会審議など勝手にやってろ、そう一般国民が思うのは当然だ。
 しかし、私のように官僚をながくやっていた者にとっては国会審議はやはり関心がある。
 政治家の国会答弁を手伝ってきた元官僚の私にとっては、政治家が国会審議でどう質問し、どう答えるかは、興味ぶかい。
 そうご理解いただいて、しばしお付き合い願いたい。
 
 「あなた方に言われたくない」
 およそ国会審議の冒頭で、野党の代表質問にこう答える総理答弁は、おそらく先にも後に
もないだろう。
 この鳩山総理の答弁に、歴代総理を始め自民党の政治家たちはグウの音も出ない。
 これを聞いた全国の国民はもはや自民党の復権はないと思ったに違いない。
 これを報じるメディアもまた、いくら自民党の復権を望みたいと思っても、これでは無理だ
というあきらめたに違いない。
 そうなのだ。どのように民主党の足を引っ張って見たところで、代わりになる政権担当能力の
ある政党がなくなった今となっては、民主党は一大国民政党となったのだ。
 だから政権を奪い返し、あるいはそれを阻止して政権を維持する、とのせめぎあいである政局は、当面なくなったのである。
 しかし、政局は終わったけれど、政治は終わらない。
 鳩山民主党のこれからの課題は、国民のために政治をどこまで実現できるかである。
 鳩山民主党政権と民主党議員が向かい合わなければならない相手は、もはや野党や野党政治家ではない。
 メディアでもない。
 一般国民なのだ。
 だからこれからの野党議員が国会で質問すべきは、自らの政党の復権を目指して行う質問や、来年の参院選挙目当てで自らの政党の存在感をアピールする為の質問ではない。
 国民の側に立って、国民の聞きたい質問を、国民に代わって質問することだ。
 私のいうオンブズマンとしての政党、権力政党に対する監視政党こそ今は必要なのだ。
 その立場に立てば、聞くべき鋭い質問は山ほどある。
 鳩山首相が答えに窮する質問は山ほどある。
 たとえば年金問題や後期高齢者医療制度はどうするのか。今度の政権交代のきっかけとなったこれら国民最大のこれら関心事については何一つ答えが出ていない。国民の不安と不満は何一つ解決していない。
 たとえば「対等な日米同盟関係」と言うが、どうすれば対等であると言うのか。地位協定を改定するのか。在日米軍を減少させられるのか。「思いやり予算」を打ち切る事ができるのか。これらを行わずして、自民党の対米追従外交と民主党の対等な日米同盟の一体どこが違うのか。
 「それぞれの担当閣僚の発言が米国に御迷惑を与えるということなら、もう少し謹んでいただきたい」
(10月28日各紙)。これは普天間基地問題をめぐる閣内不一致について聞かれた時の平野博文官房長の27日の記者会見の言葉である。
 おかしくないか。
 迷惑を与えた相手は沖縄県民であり、国民である。決して米国ではない。
 謝罪すべき相手は沖縄県民であり国民であるのだ。決して米国に謝罪するような事ではない。
 このような言葉が鳩山政権の代表者の口から出るようで、どうして対等な対米外交なのだ。
 そういえば今日10月29日の毎日新聞がミサイル実験の記事を流していた。防衛省は28日、米ハワイ沖で迎撃ミサイルの実験に63億円もの税金を使っていたのだ。
 こんな事を北澤防衛相は許したのか。行政刷新会議の仙谷担当大臣はそれを認めたのか。鳩山総理はこの実験を知っていたのか。
 むだな予算を削減する事で大騒ぎをしているかたわらで、役に立たない迎撃ミサイルの実験経費を使う緊急必要性を、鳩山民主党政権はどう国民に説明するのか。
 国民に代わって質問することは山ほどある。
 国会審議が不毛なのは、政治家が国民の聞きたいことを質問する気持ちと能力がないだけである。
 国会審議の本当の勝負はこれからだ。予算委員会をはじめとした委員会審議がガチンコ勝負の場である。
 政治に関心のない一般国民も私のブログを読んで少しは国会審議を聞くがいい。
 それを聞いて自民党の駄目さ加減と、民主党のおごりを知るがいい。そのほかの政党の無意味さを知るがいい。
 政治は国民の為にあるのに、決してそうではない事を知ればいい。
 そこからすべては始まる。
 このテーマの他に今日の天木直人のメールマガジンでは次のテーマで書いています。
 「アスナール前スペイン首相のイラク戦争支持に関する告白」
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