天木直人の公式ブログ

憲法記念日に書いてみる

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 憲法の日に決まって各紙が特集する改憲論議。それらに目を通しながら、改憲論議で忘れてはならない視点を順不同で思いつくままに述べてみる。
 
1.一口で憲法改正といっても改正点は多くある。私の関心はあくまでも憲法9条である。憲法9条改正とその他の改正をまとめて論じてはいけない。それぞれの条文にはそれぞれの問題がある。まとめて論議し、他の改正と抱き合わせで憲法9条改正が変えられるような事であってはならない。
2.私は憲法9条を一字一句変えてはならないと主張する一人だ。それは平和憲法を守るという観点からだけでそう言っているのではない。
  今の憲法9条には米国に翻弄され続けてきた戦後の日米政治史が凝縮されている。米国の圧力に屈し、踏みにじられようとしながら頑張ってきた憲法9条の姿がある。そこが重要なのだ。たとえ一字でも変えてしまえば、それはまったく別の憲法9条となってしまう。憲法9条は単なる字句の問題ではない。米国の日本占領史とともに後世に保存していかなければならない。
3.憲法9条が変えられてはすべておしまいだ。その意味で憲法9条を変えさせない事は決定的に重要である。しかし、それは必要条件ではあっても十分条件ではない。
 憲法9条が変えられなくても日米同盟の実態が憲法9条を否定しまっては何もならない。本当に憲法9条を守りたいと思うのなら、日米同盟を正面から否定しなければならないのだ。
4.きょう(5月3日)の毎日新聞の社説はこう書いている。
 ・・・憲法と日米安保を車の両輪として「国のかたち」を形成してきた。両者は理念として矛盾するようだが、「軍事」の部分を安保条約が補完することで憲法9条が維持されたともいえる・・・と。
 実は同様の考えは日米安保改定50周年にあたる1月19日の朝日の社説にも述べられていた。すなわち、・・・「9条も安保も」という基本的な枠組みは、国際的にも有用であり続けるだろう・・・と。
 このような考えこそ憲法9条をもっともないがしろにする巧妙な考えである。
 矛盾を認めてどうする。
5.5月3日の各紙に各党の談話が載っていた。そのなかで日米同盟を否定しているのは日本共産党だけである。すなわち、日米安保条約をなくし、核も基地もない平和・独立の日本を築くため全力を尽くす、と。
  これこそが憲法9条の精神を体現すものである。しかし日本共産党だけがそう唱えても、一般国民にひろがらない。ここが問題なのだ。
6.村山社会党や福島社民党のように、護憲を叫びながら日米同盟は重要だなどと唱える事が一番悪い。まさしく日米同盟論者の思う壺だ。社会党、社民党の罪は重い。
7.そもそも憲法9条改正が近い将来行われる事はない。9条改正に反対する世論はきょうの朝日新聞でも67%に上る。今の弱体した政治状況ではどの政党が政権をとっても憲法を変えるなどという大事業を行える政党はない。
 米国も日本政府もいまさら9条を変える緊急な必要性はない。9条を変えなくても日米同盟でどんどんと好きなように出来るようになっている。
7.憲法9条を変えると主張する者も、憲法9条を守ればそれでよいとする者も、根は同じだ。自己主張である。
 本当に憲法9条を守りたければ日米軍事同盟からの決別を実現しなければならない。
その事を私は「さらば日米同盟」(講談社 6月刊行予定)で訴える。
 「天木直人メールマガジン」で配信しているテーマ
 1.孤軍奮闘する鈴木宗男とその限界
 2.独立法人仕分けと公務員制度改革は一体という産経社説の正しさ
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 4.小沢起起訴相当を議決した検察審査会
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 6・米国との関係を再考し始めた英国
 7.ゴールドマン・サックス起訴とオバマ暗殺の噂
 8.普天間基地移設問題の論議で欠けているもの
 
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