天木直人の公式ブログ

 見事な裏切りで終わった鳩山連立政権の普天間騒動

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 一週間ほど日本を離れて5月28日の夜に帰国した私は今朝(29日)の朝刊で普天間基地移転問題の顛末を知った。
 見事な裏切りで終わった鳩山連立政権の普天間騒動であった。
 私は日本を離れる前、週刊金曜日から原稿を頼まれた。5月28日にも想定される日米共同声明の発表を見越してのコメントを書いてくれ、という。
 最も決定的な動きが起きる数日間を不在にしながら、その結末を予測してコメントするなどということは、いくら予定原稿といえども乱暴だ。
 それを承知で編集者に21日の時点での私の思いを電話で話した。
 それが昨日(5月28日)発売の週刊金曜日創刊800号に掲載された。
自慢をするわけではないが、そこで述べたことは、今朝(29日)の報道を知った後で書く、このメルマガと寸分の狂いもない。
 読者には是非それに目を通していただきたいが、一言で言えば次のごとくだ。
 まず指摘したい事は、鳩山首相の壮大な裏切りと開き直りである。
 これまで普天間基地問題をめぐっては様々な憶測報道がなされてきた。その中にはサプライズをかすかに期待させる報道も見られた。
 しかし、見事に外務、防衛官僚と米国の筋書き通りの結論で終わった。要するに鳩山首相には何もなかったということだ。
 しかも彼には悩みはない。
 日中韓首脳会談とやらで日本を飛び立つ鳩山首相と彼を見送る平野官房長官のふやけた笑顔がテレビのニュースに映し出されていた。
 それを見て確信した。彼は自分が正しい事をしたと思っているのだろう。うまく切り抜けたと思っているのだろう。このまま政権を担い続けるつもりだ。
 北朝鮮制裁に向けて断固たる態度で臨むという。中国を説得するという。その後は日ソ領土交渉だという。ふざけた話だ。
 それにしても過去一週間の新聞を通読して見て、小沢幹事長や菅直人副総理の言葉がない。あまりにも無責任だ。鳩山民主党政権では政治主導の外交は出来ない。
 しかし、今度の普天間問題の迷走の真の犯人は福島社民党であると私は思っている。
 とっくの昔に政権離脱をしていると思っていたが、罷免されてもなお連立政権にこだわり、自分たちが正しかったと臆面もなく言っている。
 私が一番驚いたのは、自分を罷免した事は沖縄県民を罷免したことだ、日本国民を罷免した事だ、などと口走ったことだ。
 そのあまりにあつかましさは鳩山首相以上だ。
 鳩山民主党をここまで増長させたのは、憲法9条より連立政権を優先した社民党の大罪である。
 三番目に指摘したいのは、自民党他の野党の体たらくである。
 なぜ彼らは鳩山民主党政権を倒せないのか。それは彼らが鳩山民主党政権以上に対米従属的であるからだ。
 彼らがいくら鳩山首相を批判しても誰も聞く耳を持たない。自分たちもまた沖縄県民や日本国民より米国を優先して来たからだ。たとえ政権を取り戻しても、鳩山民主党政権と同じ事を繰り返すほかはない。
 これから参院選挙までの一ヶ月あまりは、耐えがたき不毛な政治状況が続くだろう。
 もはや私にはそのような政治に関心を持つことは出来ない。日本の政治は落ちるところまで落ちるしかない。
 普天間基地問題をいまさら論じてみたところで無意味だ。対米従属は米国の戦争に巻き込まれるところまで行かないと終わらない。
 その思いは、6月下旬に講談社から発売予定の私の著書「さらば日米同盟」で明らかにする。
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