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琉球処分と天皇の沖縄メッセージ

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      琉球処分と天皇の沖縄メッセージ
     
 普天間基地問題が論じられる時によく使われるようになった言葉の一つに「琉球処分」という言葉がある。
 これは歴史書によれば明治政府が琉球王国を強制的に日本の領土にした事を言う。
 具体的には1872年に琉球王国を琉球藩とし(第一次琉球処分)、1879年に
廃藩置県に従って琉球藩を沖縄県にした(第二次琉球処分)ということである。
 しかし、そのような面倒くさい定義を離れ、琉球処分とは「沖縄県民の意向を無視して日本政府の
都合で沖縄の命運が決められた」というような意味で使われていいと私は思っている。
 そして琉球処分は戦後一貫して沖縄で繰り返されてきたのだ。
 その直近の例が、嫌がる沖縄県民の声を無視する形で普天間基地代替施設を辺野古周辺に作ると決めた日米共同声明であったことは言うまでもない。
 ところで、この琉球処分について、東京新聞が、沖縄文学専攻の与那覇恵子東洋英和女学院教授の手になる、「文学は沖縄をどう描いてきたか」という記事を三回にわたって連載していた。
 それは沖縄出身の作家の文学作品を紹介する形で、沖縄における「琉球処分」が戦後も繰り返され、その結果として基地が固定化され、沖縄が閉塞社会に押し込まれてしまった事を書いたものであるが、その連載第一回(6月23日)に、さりげなく、しかしとても深刻な文章が書かれていた。私はそれを見逃さなかった。
 それは次のような文章である。
 「・・・天皇がマッカーサーに伝えたといわれる『合衆国が沖縄および琉球の他の諸島を軍事的に占領し続けることを望んでいる』という『天皇メッセージ』が明らかになるのは1979年である・・・」
 この新聞記事を読んだ一般国民の果たして何人が、この文章の深刻な意味を理解したであろうか。
 私が近著「さらば日米同盟」(講談社)の中で問題提起した一つがまさにこの昭和天皇の「沖縄メッセージ」であった。
 そこで引用した豊下楢彦氏の著書「昭和天皇・マッカーサー会見」(岩波現代文庫)の中にに次のような指摘がある。
 「・・・沖縄における米軍の占領が『25年から50年、あるいはそれ以上にわたる長期の貸与というフィクション』のもとで継続されることを望むという、有名な(昭和)天皇の『沖縄メッセージ』がマッカーサーの政治顧問シーボルトによって覚書にまとめられたのは、(第4回の天皇・マッカーサー会談が行なわれた1947年)9月20日のことであった。
 このメッセージが(昭和)天皇自身の意思で出されたことは『入江相政日記』(第10巻)における、『アメリカに占領してもらふのが沖縄の安全を保つ上から一番よからうと仰有ったと思う旨の仰せ』(1979年5月7日付)、との記述によって確認された・・・」
 昭和天皇による沖縄メッセージ。これこそが琉球処分である。今日の沖縄問題の原点がここにある。
 あなたは昭和天皇の「沖縄メッセージ」を知っていましたか。
 もし我々日本国民の一人一人がこの歴史的なメッセージの事を正しく認識しているなら、沖縄県民が日本政府と日本国民にどのような要求を行なおうとも、それは許される事だと知るだろう。
 日本政府と日本国民は沖縄県民に対し、いかなる償いをしても償いきれない事を知るに違いない。
 それにもかかわらず、沖縄県民の意思よりも米国政府の要求に応えることを優先する政府。
 よりによって沖縄慰霊の日の挨拶で沖縄県民に米国と一緒になって更なる負担を求めて感謝する政府。
 そのような政府、政権とそれを演出する政治家と官僚たちには、いかなる意味においても正統性はない。
                                  完
 お詫びと訂正
6月26日のメルマガで沖縄タイムス記者の名前を黒鳥と書きましたが黒島のあやまりでした。お詫びして訂正させていただきます。                                                      
 鹿児島市近辺にお住まいの読者へのお知らせ
 以下の通り講演会とサイン会が予定されていますので案内させていただきます。
1. 講演会
日時 6月30日(水) 午後7時─8時半
場所 県市町村自治会館
   鹿児島市鴨池新町7-4
演題 民主党政権の対米外交を斬るーさらば日米同盟
参加無料、誰でも参加可
申し込み先
 鹿児島県保険医協会 電話 090-254-8662
           メール kahokyou@yahoo.co.jp
2.「さらば日米同盟」サイン会
  日時 7月1日(木) 午後5時─6時
  場所 ジュンク堂書店鹿児島店
     鹿児島市呉服町6-5
     マルヤガーディンズ5・6階
     電話 099-216-8838
 なお、6月28日(月)正午より、講談社G2ウェブサイトにおいて「さらば日米同盟」出版についての同誌編集部と私との対談記事が配信されます。
 G2ウェブサイトへのアクセスは次の通りです。
 http://g2.kodansha.co.jp/
 
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