天木直人の公式ブログ

検察の改ざん・隠蔽発覚と菅政権の正統性の崩壊

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 菅民主党政権は対中外交の行き詰まりで早晩倒れる。
 そう思っていたら、それより先に検察スキャンダルによって終わりになった。
 「検察の正義が完全に崩壊した」、とか、「あってはならない事が起きた」、
とか、「前代未聞の事件である」とか、そのような大げさな言葉がメディアに踊る。
 ならばその落とし前も、前代未聞の形でつけられなければならない。
 前田なにがしという特捜検事の逮捕や、検事総長の更迭などで終わるとしたら茶番だ。
 今度の事件の最大の見所は、今度の事件の発覚が、菅民主党政権の正統性と小沢たたきをして菅民主党政権誕生に加担したメディアの責任問題にまで行き着くのか。その一点にある。
 そこまでいかないと、「未曾有の事件」に相応する「未曾有の落とし前」にはならない。
 今度の前田事件の発覚は小沢一郎の「政治とカネ」の問題の帰趨に直結する。この事を9月22日の朝日と9月23日の読売がおそるおそる書いていた。
 「・・・いま、東京第五検察審査会では小沢氏を起訴するかどうかの審査が進む・・・その行方にも影響が及ぶ可能性すらある・・・」(朝日)。
 「・・・小沢氏は検察審査会が2度目の『起訴相当議決』をすれば強制起訴されるが、今回の事態を受けた検察審査会の判断への関心も高まっている・・・」
 しかし、そんな程度の問題ではない。
 なぜこのタイミングで改ざんが発覚したのか。前田も同僚検事も最高検幹部も、事の重大さを今年の初めから知っていたというではないか。
 その時点でこの不祥事が表ざたになり、検察への信頼がその時点で崩壊していたら小沢の「政治とカネ」の問題の展開は異なっていたに違いない。
 もっと言えば鈴木宗男の収監もなかったかもしれない。
 話を菅民主党政権の正統性のもどそう。
 検察の信頼が崩壊していたなら、もちろんマスコミの小沢叩きはここまで露骨には
できなかった。
 小沢は悪いという世論調査の結果がここまで偏る事はなった。
 そして世論の動向は間違いなく民主党代表選挙の帰趨に影響を与えていた。
 もちろんその場合でも菅は岡田に勝ったかもしれない。国民の多くは小沢嫌いであったかもしれない。
 しかし、検察の改ざんと隠蔽が代表選の後に発覚したことは菅民主党政権の正統性に疑義を抱かせる。これは誰も否定できない。
 正統性がないといっているのではない。正統性に疑義が出てくると言っているのだ。
そして正統性に疑義を持たれた政権はいくら存続しても死に体である。
 その政権成立に加担したのではないかと疑念を持たれたらメディアもお終いである。
 そんなメディアがいまさら検察をどのように批判してもその言葉は自分に返ってくる。
 そして国民である。メディアの報道を鵜呑みにして小沢嫌いとなった者たちは、誤誘導された怒りをメディアにぶつけなければ嘘だ。
 今度の検察の改ざん・隠蔽発覚は、単に検察の崩壊をもたらしただけではない。
 菅民主党政権もメディアも国民も、みな自らを総括しなければならない。
 それが「未曾有な事件」にふさわしい「未曾有な落とし前」なのである。
                               了
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