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5月の連休は訪中か、訪米か、それが問題だ

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 前代未聞の事が起きた。
 2月19日の朝日新聞は「首相5月上旬訪中で調整」という
大きな見出しで次のような記事をスクープ報道していた。
 すなわち、野田首相は5月上旬に中国・北京を訪問し、日中韓
首脳会談に出席する方向で調整に入った。日中韓自由貿易協定
(FTA)の交渉入りで合意できるかが焦点で、核開発を続ける
北朝鮮を巡る情勢も主要な議題となる見通しだ、と。
 この朝日の記事を読んで私は驚いた。
 野田首相の訪米は今年の1月に行なわれる予定だったが延期
された。
 だから野田首相は訪米にこだわるはずだ。
 そしてその直近の機会はもはや4月-5月の連休しかない。
 事実、1月の訪米が先送りされた時はそう報道されていた。
 まさか連休中に訪米の後で続けて訪中するのではあるまい。
 いくら特別機といえどもそれはきつい。
 朝日の記事は訪中を優先するということなのか。
 しかも首脳外交は、日中韓のFTAといい、北朝鮮をめぐる
日中韓の協議といい、米国を排除したものだ。
 米国がもっとも警戒し、不快感を抱くものだ。
 米国を逆撫でするような事を野田首相はするつもりか。外務
官僚はそれを認めるのか。
 そう思っていたら一日たった2月20日の読売が「首相5月
訪米で調整」という見出しで次のような記事を掲載した。
 すなわち野田首相は5月の大型連休中に訪米し、オバマ大統領
との首脳会談を行なう方向で調整に入った。在日米軍再編計画の
見直しや、環太平洋経済連携協定(TPP)への交渉参加問題、
北朝鮮情勢などを協議する、と。
 どっちが本当なのだ。
 日本の二大ライバル紙がまったく反対の事をスクープ報道合戦
した。
 しかも中国と米国のどっちを日本は優先するかというまるで
絵に画いたような究極の選択について。
 日本外交の最も重要なテーマについて。
 私が前代未聞と書いた理由がここにある。
 一体この混乱の背景には何があったのか。
 結論から言えば野田首相の5月の外遊は米国以外にはありえない
だろう。
 朝日の訪中報道を見た官僚が慌てて読売新聞に訂正させたのでは
ないか。
 それとも朝日にこのような情報を流した外務省のなかで米国派と
アジア派の対立が進んでいるということなのか。
 野田首相の5月訪米が固まった時点で朝日新聞はこの重大な誤報
の責任をどう取るのだろうか。
 ひょっとして社長のくびが飛ぶかもしれない。
 野田首相の連休中の外遊報道から目が離せない。
                            了
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