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平気で嘘を書く「島奪還計画中止」の朝日の記事

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□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】
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□■  天木直人のメールマガジン2012年10月28日第809号
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   平気で嘘を書く「島奪還計画中止」の朝日の記事
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 沖縄県の無人島を使った離島奪還訓練を日米両政府が断念したことを
最初に報じたのは10月24日の産経と毎日だった。
 しかしその理由として、暴行事件をきっかけに起きた沖縄住民の反発
を配慮したからだというのは嘘だと私は10月24日のメルマガ第79
8号で書いた。
 本当の理由は米国が中国を刺激するのを避けたからだ、日本はそれに
従っただけだと書いた。
 それから3日後の10月27日の読売新聞はそれを認めた。
 沖縄の反発とともに対中配慮で断念したと書いた。
 ところが、この島奪還訓練計画の中止を一番遅れて書いた朝日は10
月28日の記事の中で次のように書いている。
 「・・・(とりやめることにしたのは)当初予定した沖縄県の無人島
が地元の反対で使えず、代替地探しも難航したため・・・尖閣諸島問題
で中国が強硬姿勢を示す中、(日米)両政府内には訓練を中止すれば中
国に誤ったメッセージを送るとの反対論もあった。だが、オスプレイ配
備や米兵の女性暴行事件で沖縄の反発が強まり、訓練実施は難しいと判
断・・・」
 ここまで意図的にウソをつく朝日の思惑はなんだろうかと思う。
 沖縄住民の反発がなかったとは言わない。
 しかし訓練中止の最大の理由が中国の反発に配慮したことは明らかだ。
 実際のところ10月27日の読売新聞は次のように書いている。
 「・・・日米両政府内にも『尖閣に近い沖縄での奪還計画は中国を刺
激しかねない』との慎重論があり、訓練は模擬演習にとどめる方向とな
った。これに関連し中国政府が管理するサイトは21日付で『バーンズ
米国務副長官が(10月中旬に)訪中した際、中国は厳正な立場を伝え
た。米国も最終的に考え直して演習を取り消した』という・・・記事を
掲載した」
 要するに米国が中国に譲歩して演習をやめたのだ。
 10月28日の朝日の記事には対中配慮は一切言及されていない。
 これは意図的な嘘だ。
 しかもご丁寧にもう一つの嘘をついている。
 その朝日の記事は次のように演習の中止があたかも日本政府の首脳協
議の結果の考え抜いた末での判断だったと言わんばかりに書いている。
 「・・・野田佳彦首相と森本敏防衛相、玄葉光一郎外相が26日、首
相官邸で協議し、訓練中止を決めた・・・」
 ここまで書けばもう笑い話だ。
 訓練中止は米国が決めたのだ。
 中止にしても断行にしても米国が決めれば日本は従うしかない。
 26日の官邸での三者協議は米国の中止の決定を受けて対米従属の野
田、森本、玄葉トリオが安堵の思いを分かち合っただけの集まりであっ
たのだ。
 朝日新聞だけを読んでいる読者はとんだ勘違いを犯すことになる。
                               了
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