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□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】
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□■  天木直人のメールマガジン2012年12月26日第945号
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  安倍新政権を褒め殺す  
  
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 戦後政治史上最強の保守政権の誕生である。
 戦後政治史上例のなかったリベラル勢力の無残な壊滅である。
 この前代未聞の政治状況の中で、思いどおりに行かなかった民主党支
持者たちは、悔し紛れに一方において安倍新政権を痛罵し、その失敗を
心待ちする。
 その一方で民主党を潰すわけにはいかないと民主党再生を期待する。
 どちらも大きな間違いだ。
 民主党が自民党に対抗する勢力に復活することはありえない。
 解党的出直しではなく、解党すべきなのだ。
 そこから全く新しいエネルギーと希望が生まれてくる。
 政権交替であれほど国民の期待を集め、そしてやろうとすれば出来た
のに、何も果たせずその結果としてここまで自民党の復活を許した鳩山
・菅・野田民主党政権の責任は万死に値する。
 責任をとって解党すべきだ。さっさと議員を辞めるべきだ。
 その一方で安倍新政権を痛罵し、何でもかんでも批判するのはもっと
間違いだ。
 健全な野党は当分の間あらわれないだろう。
 安倍自民党政権はしばらくはオール与党の国民政権となる。
 それは言い換えれば安倍自民党政権対国民の対決となるのだ。
 すなわち国民のために今の日本が直面している山積する難問にどう応
えるのか。
 やれるものならやってくれ。
 そう言って安倍政権を監視し、注文をつけ、批判し、時として褒め殺
せばいいのだ。
 私は1月末にKKベストセラーズというところから田母神氏と共著で
安倍首相への応援歌として「自立する国家へ!」という対談本を出すこ
とにしている。
 これはある意味で逆説的な本だ。
 あれほど酷評し、しかも対談中でもおよそ意見がかみ合わない田母神
氏と一緒に本を出す。
 それはあり得ない事だ。
 おそらく田母神氏も同じ思いに違いない。
 その二人が安倍首相を応援するという。
 彼は純粋に安倍首相を応援したいだろう。
 しかし私の意図は褒め殺しである。
 それは安倍首相に対し、戦後レジームを変えると宣言しているならそ
れをやってくれ、日米同盟を解消できるか、日米同盟の根幹である在日
米軍をこの日本から撤退させることが出来るか。それができるなら、憲
法9条を変えても、国防軍を持ってもいい。日米同盟さえ解消できれば
はるかに平和な国家を築けるからだ、オバマ大統領に会ったときは、日
本は自立するから日米同盟を解消したいと言ってくれ、それが愛国首相
の行なうべきことではないのか、と安倍首相を挑発しているのである。
 実はこの事こそ安倍首相や田母神氏の矛盾なのだ。
 そうしてもらいたいが出来ない事を私は知っている。
 なぜ出来ないか。その事を明らかにさせることによって日本国民を覚
醒させたいのだ。
 しかしもう一つの褒め殺しがある。
 そしてそれは安倍首相の覚悟一つで出来る。
 それについて書くのがこのメルマガの目的である。
 12月25日の産経新聞に北京発矢板明夫記者の興味深い記事が掲載
されていた。
 それは新華社傘下の「参考消息」という新聞社の主催で、去る12月
15日に開かれたフォーラムで、上海の復旦大学国際問題研究院の沈丁
立という副院長が、尖閣諸島の日中共同支配を提案していたという記事
だ。
 詳細はその記事を参考にしてもらいたいがその産経の記事はこう書い
ている。
 すなわち沈氏は習近平氏に近い人物で、胡錦涛政権の考えも棚上げ容
認だ。要するにこれは中国指導部の考えだと見られる、と。
 産経新聞は、これは安倍政権に対する圧力だ。これに屈せず領土問題
で妥協するな、と言わんばかりにこの記事を書いている。
 しかし日中関係を改善するには、この中国からのメッセージを奇貨と
してこの棚上げ論に乗るしかないのだ。
 それに乗ればタカ派の保守世論からブレたと叩かれる。
 それが怖いために野田首相も外務官僚も「領土問題はない」といい続
けて来た。
 本当はそんな硬直した日本の対応が、日中関係をますます追い込んで
いるということを知っていながら。
 もし安倍首相がそのような右翼世論の批判を気にせず中国のメッセー
ジを受け止め正しく打ち返す事ができるなら安倍首相は下痢を克服して
日本のためになったと歴史に評価されるだろう。
 民主党はおろかどの野党でもできない事を成し遂げることになる。
 日米同盟破棄は安倍首相には無理としても、日中改善は安倍首相の判
断一つでできる。
 やってみせろ、と私は安倍首相を褒め殺すのである(了)。
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