天木直人の公式ブログ

うまく行くはずがない日朝局長級協議

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 きょうから始まる日朝局長級協議にメディアの注目が集まっている。
 それはうまく行くのか。
 残念ながら見るべき成果なく終わるだろう。
 なぜか。
 いまさら局長級の下っ端官僚が話し合ってもうまく行くはずがないからだ。
 しかしもっと大きな理由は安倍首相に日朝協議を進展させる覚悟と戦略がないからだ。   
  
 なぜ安倍首相は北朝鮮が日本に向けてミサイルを発射し、国連安保理がそれを非難する談話を発表したのに日朝協議にこだわるのか。
 それはもちろん拉致問題の解決にこだわるからだ。
 自分の任期中に解決すると大見得を切った以上少しでも動かしたいからだ。
 そして私はその努力を評価し、期待したい。
 しかしどう見て、も安倍首相には日朝協議を進展させるだけの戦略と覚悟が見られない。
 繰り返して書いて来た通り、拉致問題を本気で解決したいなら、国交正常化と一括して解決するしかない。
 しかし日朝国交正常化を急ぐことは米国や韓国との間に摩擦を起こす。
 米国も韓国も日本に北朝鮮と国交正常化を先行させられることを警戒し、反対しているからだ。
 だからこそ核・ミサイル問題を持ち出すのだ。
 六か国協議を優先させるのだ。
 六か国協議や核・ミサイル問題より優先して、日本が北朝鮮と拉致問題と国交正常化について直取引をする。
 これは小泉訪朝以来の日本外交にとっての最大のテーマであり続けた。
 米国政府は今度の日朝局長協議に賛同したという報道が日本で一部なされているが、これは米国の意図を読み間違えた勝手な解釈だ。
 米国は決して警戒を崩していない。
 それどころか釘をさしているのだ。
 米国と十分協議した上で慎重に事を運べと。
 それでも安倍首相が、日本には北朝鮮との和平協定を目指す権利があると主張できれば見上げたものだ。
 そしてその権利を日本は有するし、米国や韓国にはその権利を否定する権利はない。
 その事を正しく主張し、米国や韓国の反発を買わない形で進める事が出来ればたいしたものだ。
 しかし安倍首相は、結局は対米従属に終わり、拉致問題もごまかしの解決を模索することになる。
 だから北朝鮮との交渉はうまく行かないのだ。
 河野談話見直しについても、ウクライナ問題についても、そのほかあらゆる問題で、安倍首相はみずからやろうとしている事と米国の意向の板挟みになって最後は米国に屈服して終わる。
 せめて日朝国交正常化交渉と拉致問題ぐらいは信念を押し通せと言いたいがそうはならないだろう。
 日朝局長協級協議がうまく行かない本当の理由はここにある(了)
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