天木直人の公式ブログ

福島県知事選の結果にこの国の政治の不毛さを見る

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 やはり一言書きとどめておかなければいけないだろう。
 福島知事選が予想通り不毛な結果に終わった事についてだ。
 私は与野党相乗りになった時点ですっかり関心をなくしたのだが、それにしてもこの福島知事選を見て日本のこれからの政治に絶望感を抱かざるを得ない。
 私は原発事故が起きた時、この未曾有の不幸を乗り越える唯一の希望は、この不幸をきっかけにして、それまでの日本の権力構造(支配体制)が変わるかもしれない、いや変わらなければいけない、それこそが不幸を克服する唯一の救いだと思い、それを訴えた。
 残念ながらその後の3年半は、様々な動きはあったが、一貫して権力側の攻勢に終始し、そしてついに今度の福島知事選で権力側がその勝利を確実にした。
 あの小泉・細川の姿はどこへ消えてしまったのだろう。
 脱原発の勢いは今後急速に弱まっていくだろう。
 これほどの大きな政治的意味を持った福島知事選である。
 大手各紙が社説でどのように取り上げるかを私は今朝の各紙に追った。
 そして、そこに私は今度の選挙の不毛さを改めて見た思いだ。
 これほど重要な選挙であるのに、毎日や日経は社説にとりあげなかった。
 読売や産経は、さっそく新知事に復興や住民帰還や除染廃棄物中間施設建設に邁進するよう注文をつけている。
 驚いたのは朝日の社説だ。
 脱原発をあれほど紙面で主張して来た朝日が、その社説で、新知事には生活再建に尽力を、と訴えている。
 副知事の経験を活かして国と調整の上、福島の復興に尽力してほしいと書いている。
 表現こそ違うが、まるで読売や産経と同じだ。
 そこには福島を脱原発の象徴として日本を変えるという発想はまったくない。
 東京新聞の社説だけが「選択を奪った責任は重い」と題して、相乗りの形で「脱原発」というこの国の将来がかかった重要な争点をぼかした自民党と民主党の政治責任は重いと批判していた。
 しかし、その東京新聞の社説でさえ不十分だ。
 批判さるべきは自民党と民主党だけではない。
 すべての政党が批判さるべきだ。
 自民党と民主党の相乗りには驚かないが、なぜ脱原発の社民党と自民党が相乗りなのだ。
 なぜ社民党と共産党は統一候補を擁立できなかったのか。
 なぜ報道で流される各党のコメントが、自民党、民主党、共産党党の三代表だけなのか。
 この国の政治はすべていかまさだ。全否定されなければならない。
 残るは沖縄知事選だけになった。
 今度は原発よりも、もっと大きなテーマである日米同盟の将来を問う選挙になる。
 日本の政治を揺さぶる一大決戦となり、辺野古移設反対派の圧勝で終わることを願うばかりである(了)
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