天木直人の公式ブログ

安倍昭恵夫人に宛てた公開書簡状 

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 私は拙著「アマル それは希望」(元就出版社12月初旬発刊)という短編恋愛小説集を、僭越ながら以下の書簡を添えて発売前の11月末に安倍昭恵首相夫人に献本した。
 ここにその書簡状の全文を公開させていただく。
 いまや、やろうと思えば何でもできる安倍首相が、昭恵夫人の愛によって覚醒し、国民のために正しい政治を取り戻すことを心から願うばかりである。
 拝啓
 突然、手紙を差し上げる非礼をお許しください。
 私は米国のイラク攻撃に反対して外務省から解雇された元駐レバノン国特命全権大使の天木直人と申します。
 私がレバノンに着任した半年後の二〇〇一年九月十一日に米国で同時多発テロが起きました。そして米国はその翌月の十月に、同時多発テロの犯人をかくまったとしてアフガニスタンを攻撃しました。また米国は二〇〇三年三月二〇日に、大量破壊兵器を隠し持って米国に差し迫った脅威を与えているとして、サダム・フセインのイラクを先制攻撃しました。その間、レバノンでは、イスラエルの攻撃に苦しむパレスチナ人の悲しみと怒りが報じられない日はありませんでした。私が親しくしてい
た大統領警護隊長は、ある夜私と会食をしていた時、イスラエルの犠牲になった子供を抱いて泣き叫ぶ母親の報道写真を私に見せて、涙をぼろぼろと流しました。その光景がいまだに忘れられません。
 それらの体験から私が学んだことは、人間愛(ヒューマニズム)の大切さであり、それを忘れて、考えの異なる者を暴力で排除する事の間違いと危険性でした。私が米国のイラク攻撃に大使の職を賭して反対した原点がそこにありました。
 それから十一年 たったいま、中東は私が危惧した以上の混迷にあります。いや、中東だけではありません。いまや世界は対立と争いの中にあるかの如くです。
 どうしたら世界は平和を回復できるのでしょう。それは世界が人間愛の素晴らしさに気づき、主義・主張の違いを乗り越えて、ともに仲良く生きる共生の気持ちを取り戻すことです。
 それを世界に気づかせることのできる国は、平和憲法九条を持つ日本をおいて他にありません。
 私は昭恵夫人のご活躍を遠くで眺めながら、昭恵夫人こそ、この私の思いを正しく理解していただける人だと確信して、非礼を承知の上で勇気を振り絞ってお手紙を差し上げました。
 安倍首相は、いまやこれまでの日本の首相の中でも、最も強い政治指導力を手にした首相です。ご同慶の至りです。そうであればなおさらのこと、私たちは安倍首相に正しい政治を行ってもらわなくてはなりません。
 思うに安倍政治に欠けているものがあるとすれば、それは「愛ある政治」です。いま安倍首相に必要な事は、集団的自衛権行使の容認を急いで米国との軍事協力を進める事ではなく、憲法九条を大切にして人間が人間を愛することが出来る日本を取り戻す事です。
 どうしたら安倍首相に「愛ある政治」の大切さに気づいてもらえるか。思案の末に、私は物語を書くことにしました。それが、ここに収められている七つの短編小説です。人は皆、愛し、愛される事を望んでいます。そして愛し、愛される毎日を送る事ができる人は平和の大切さに気づき、他人に優しくなれるのです。政治の 一番大きな目的は、そのような社会をつくる事だと私は思うのです。
 この短編集を私は真っ先に昭恵夫人に読んでいただきたいと思い、ここに非礼を顧みず献本させていただくことにしました。
 どうかこれらに目を通していただきたいと思います。そして、もしも共感していただけるなら、これ以上の喜びはありません。
 昭恵夫人の手で安倍首相に愛こそ政治の原点であるということを気づかせて下さい。どうか昭恵夫人の手で八番目の物語を書いて、この愛のアンソロジーを見事に完成させてください。 
 その時こそ、安倍首相が日本に「愛ある政治」を取り戻す時です。日本が愛に満ちた国としてよみがえり、日本国民がみな幸せになる時です。皆が安倍首相に感謝し、長く首相の座にとどまって、正しい政策を実行してもらいたいと思うようになる時です。
 この私の願いが昭恵夫人の心に届くことを切に願ってこの手紙を終わらせていただきます。
 このようなお手紙を差し上げた非礼を重ねて お詫び申し上げます。
                                
  敬具
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