天木直人の公式ブログ

アブドラ・サウジ国王の死去に中東混迷の行く先を憂う

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 今朝のNHKの日曜討論の安倍首相の発言を聞いて驚いた。
 安倍談話はどのようなものになるのかという島田敏男解説委員の質問に対してあっさりとこう答えたのだ。
 村山談話と同じものでは出す意味はないと。同じ表現にはならないと。
 この言葉にすべてがある。
 私を含めて安倍談話に注視する者たちの最大の関心は、果たして安倍首相が自らの言葉で侵略を認め、過去の誤りを謝罪するかどうかである。
 「村山談話を引き継ぐ」、しかも「全体として」引き継ぐ、などという一言で済ませ、あとはわけのわからない「未来志向」を長々と述べる談話でごまかすつもりだろう、そうはさせない、と、皆が手ぐすね引いて待ってる。
 ところが、こんな早い段階で、しかもNHKのテレビの前で、安倍首相自らそう白状したのだ。
 あまりにも軽率な発言だ。
 島田も驚いたと見えて、公明党の山口代表に聞いた。
 山口代表はごまかしたが、岡田民主党代表が、これは問題発言だと気色ばんだ。
 共産党の志位委員長などは正面から批判した。
 この安倍首相の発言が明日からの国会で問題にされないはずがない。
 これで8月15日を待たなくても、いや、これから作られる有識者の提言を待つまでもなく、安倍談話が一大政治イシューになる。
 中国・韓国は間違いなく反発し、そうなれば米国は再び失望したと言わざるを得ない。
 そんな談話なら、いっそ何も出さないほうがはるかにましだ。
 これまでの内閣の方針を踏襲するとだけ言って、あとは何も言わずにとぼけたほうがまだ批判されなくて済む。
 どこまで行っても馬鹿な安倍首相だ。
 何かにつけてそうだ。
 ない知恵を絞って苦労してつくったものが、ものの見事に裏目に出る。
 今度こそ途中で逃がしてはいけない。
 最後まで責任を取ってもらおう(了)
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アブドラ・サウジ国王の死去に中東混迷の行く先を憂う

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 日本のメディアが邦人人質で大騒ぎしていた23日、アブドラ・サウジアラビア国王の訃報が報じられた。
 日本のメディアは大きく取り上げなかったが、アブドラ国王の死が如何に大きな意味を持っているか、世界は知っているからこそ大きく取り上げた。
 イスラム国という化け物が生まれ、中東の将来が誰も制御できないほど混迷しようとしているこのタイミングで、アブドラ国王が死去した事は暗示的だ。
 私がアブドラ国王を最後に見たのはたしか2002年3月にベイルートでアラブ首脳会議が行われた時だった。
 あの時、アブドラ国王は中東和平問題で、イスラエルの全占領地からの撤退と引き換えに、アラブ各国がイスラエルを承認するという関係を構築しよう、という提案を行った。
 思えばあの時のアブドラ国王こそ、その絶頂期にあったと思う。
 この提案は、トーマス・フリードマンという米人記者がすっぱ抜いて、レバノン紙の一面を飾った。
 それを興奮して本省に送った記憶がいまよみがえって来る。
 もちろん、この提案は実現に至らなかった。
 サウジアラビアと言う国は、メッカを抱えるイスラムの総本山の国であるにも関わらず、最大の油田国として米国の庇護から逃れられない。
 中東和平の最大の障害であるイスラエルと敵対出来ない。
 アブドラ国王の苦悩がここにあり、そしてそれはそのまま後継者サルマン国王の苦悩でもある。
 そしていま、中東和平がますます悪化している中で、イスラム国という本物の化け物が現れたのだ。
 それはもちろん中東を不正義な形で支配し続ける欧米に対する挑戦だ。
 しかし、かつてのアラファトがいみじくもそう叫んだように、保身や現実的利益の為に、宗教の本来の教えを捨て、パレスチナの同胞を見捨てた、アラブの支配者たちへの挑戦でもある。
 実は、私が書いた「アマル それは希望」(元就出版社)の中の、サウジアラビア国王のモデルは、アブドラ国王だった。
 あそこに出てくるイスラム武装抵抗組織のリーダー・ハッサン師が語る言葉、つまり中東和平が不正義のままで終わるなら、自分でさえも制御できない恐ろしい事態が来る、と予言させたのは、イスラム国の事であった。
 私の近未来小説は、主人公の犠牲と引き換えにハンピーエンドに終わる。
 その鍵は米国大統領とサウジアラビア国王の歴史的一大決断だった。
 それをうながしたのは憲法9条を持つ日本の首相だった。
 残念ながら現実の国際政治はその逆を行っている。
 このままでは中東は、いや世界は、誰も制御できない更なる対立と犠牲の混迷に突入するだろう。
 そして途方もない犠牲を前にしてはじめて和解の動きが起きる。
 人類は血みどろの争いを永遠に続けることは出来ないからだ。
 しかし、それは勝者のない不毛な混迷だ。
 いずれ和解せざるを得ないなら、そこに至るまでの膨大な犠牲は無益な犠牲だ。
 そうあってはならないという思いで、私はアマルを書いた。
 昨年5月の事であった。
 それから8か月。
 事態は急速に悪化している。
 連日同じような顔ぶれがメディアに登場して無意味な評論を繰り返している。
 そんな評論をしている時ではない。
 一刻も早く事態を解決する道を見つける事である(了)
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