天木直人の公式ブログ

交渉の鍵を握るヨルダンパイロットの生死

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 人質交渉が長期化の様相を呈して来た。
 交渉の鍵を握るのはヨルダンパイロットの生死だ。
 もしパイロットが既に死んでいるのなら、交渉は間違いなく長引く。
 かつて私がレバノン大使をしていた時、イスラエルとヒズボラの人質交換交渉が行われたことがあった。
 イスラエル兵を襲って三人を人質にしたヒズボラが、それと引き換えに大量のヒズボラ捕虜の解放を求めた交渉だった。
 イスラエル兵が襲われた場所には大量の血痕が残っていて、もはやイスラエル兵士は死んでいるに違いないと皆が思っていたが、その生死は不明なまま、交渉が延々と続けられた。
  この交渉は、私がレバノンにいる間には進展せず、それから数年ほどたって、私は報道でイスラエルとヒズボラの長年の人質交渉が妥結した事を知った。
 棺に入ったイスラエル3名の兵士と、多くのヒズボラ捕虜の交換という形で、人質交渉は決着したのだ。
 中東での人質交渉は、我々の想像をはるかに超えた、文字通り国家の生き残りをかけた真剣な駆け引きだ。
 あらゆる意味で、中東から遠く離れた、平和な日本が下手に関与できる代物ではない。
 それは恥ずべきことではない。
 テロとの不毛な戦争に巻き込まれ、平和な日本を手放してはいけないのである(了)
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