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IAEA最終報告書に関する共同のスクープとそれを無視する大手

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 二日ほど前だったと思うが、国際原子力機関(IAEA)が東電福島第一原発事故の最終報告書を日本に提出したが、それは部外秘であるとして天野IAEA事務局長がその一部を日本のメディアに話した、という小さな記事があった。


 それを読んだ時、こんなフザケタ話はないと思った。


 少なくとも原発事故の当事国である日本国民には知る権利があるし、そもそもその報告書を受け取ったはずの日本政府はその全容を国民に知らせる責任がある。


 なぜ天野局長が話せる事を日本政府は話そうとしないのか。


 そう思っていたら、きょう5月25日の高知新聞が一面トップで大スクープ記事を掲載した。


 その記事は、ウィーン発共同の宇田川謙という記者によるスクープ記事を転載したもので、要旨はこうだ。



最終報告書の全容が24日、判明した。その報告書は、東電や日本政府の規制当局は大津波が第一原発を襲う危険を認識していたにもかかわらず、実効的な対策を怠り、IAEAの勧告に基づいた安全評価も不十分だった、と厳しく批判した、というものだ。その背景には、原発は安全との思い込みがあり、IAEAが各国に勧告する安全評価方法を十分実施せず、非常用ディーゼル発電機などの浸水対策を欠いていたこと、原発で働く電力社員らは過酷事故に対する適切な訓練を受けておらず、津波による電源や冷却機能の喪失への備えも不足、原発事故と自然災害の同時発生に対応するための組織的な調整もなかった、としているという。


 


 これは物凄い報告書である。


 あの事故は人災だったと言っているようなものだ。


 東電の責任は免れないし、訴訟が起こされれば負ける事は間違いない。


 もちろん日本政府の責任は重大である。


 これほど重要な共同通信のスクープであるというのに、大手新聞は一切それを転載しない。


 なぜ私が高知新聞でこのスクープを知ったか。


 それは私が、たまたま高知の平和憲法ネットワークという市民団体に呼ばれて高知まで出かけていたからだ。


 そうでなければ私も知らないままだ。


 たったいま、高知から帰宅してこのメルマガを書いている。


 はたして大手新聞はこのウィーン発共同の宇田川謙記者の大スクープを今後転載するのだろうか。それとも一切無視し続けるのだろうか。


 このIAEA最終報告書が日本の原発再稼働に影響を与えないはずがない。


 安倍政権と東電は今度こそ逃げられないのではないか(了)


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