普天間にある米軍基地の跡地利用をめぐって、「ディズニーランド誘致構想」が突如浮上した。
これが菅官房長官の浅知恵からくる宜野湾市長選挙(来年1月24日)対策であることは明らかだ。
しかし、12月17日付の日刊ゲンダイの記事が、この構想をあっという間に吹っ飛ばしてくれた。
その日刊ゲンダイの記事は、ディズニー誘致の一帯はアスベストに汚染されているいわくつきの場所で、市議会でも汚染問題がたびたび取り上げられてきたという衝撃的な事実をスクープしてくれた。
こんな場所に「夢の国」が進出してくるなどあり得ない。
そう思っていたら、12月17日の各紙が報じた。
厚生労働省は12月16日、アスベストが原因で労災認定された人や、特別遺族給付金の対象者が働いていた全国939の事業所を公表したと。
この中には沖縄の事業所はもちろん含まれていない。
しかし、厚生労働省がこのような公表を行ったということは、アスベスト問題がいまでも深刻な問題である事を認めたということだ。
このアスベスト問題は、かつて耐震偽装問題の時に浮き彫りにされたように、アスベスト汚染建築を見過ごした国交省(旧建設省)の責任問題につながる恐れのある大問題である。
それがいまでも全国的に未解決のまま放置されている。
しかも米軍基地跡があらたなアスベスト汚染地域だとなったらどうか。
アスベスト問題の寝た子を起こすような菅官房長官のディズニーランド誘致構想など、安倍政権は自ら首を絞めるようなものである(了)
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