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「自衛隊作戦を討幕が策定するようになる」と報じた産経 

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自衛隊 きょう2月29日の産経新聞が一面トップで書いた。

 有事想定 自衛隊作戦、統幕が策定 来月にも手順決定 と。

 もし東京新聞がこのような記事を書いたなら、それは、文民統制(シビリアンコントロール)逸脱への警鐘を鳴らすはずだ。

 あまりにも危険だ、と国民に教える記事になっていたに違いない。

 しかし、きょうの産経新聞は真逆である。

 そのことを歓迎している。

 すなわち、昨年6月に改定された改正防衛省設置法により制服組と背広組の対等な立場が明確化された。

 だから、有事を想定した自衛隊の作戦計画を統合幕僚監部が作成するのは当然だ、といわんばかりだ。

 私が問題とするのは、こんなことを平気で一面トップに掲げた産経と、それを黙認するメディアの変わりようである。

 一人東京新聞だけが警鐘を鳴らしている。

 これは恐ろしいことである。

 一昔前なら国会がストップした産経新聞の記事だ。

 それなのに国会は騒がない。

 すべては一強多弱の政治のなせるわざである。

 なぜ野党が弱くなったのか。

 その最大の理由は、まさしく憲法9条違反に対する危機意識が希薄になったからだ。

 今度の野党共闘が嘘くさいのは、あらゆる政策の中で最も重要な憲法9条についての考え方が安倍自民党政権に近い者たちが、民主党を支配し、もっと安倍自民党政権に近い維新の党と合体して野党共闘の主導権を握り、安倍政権の対抗軸の受け皿ができたと自画自賛しているからだ。

 しかしその実態は、社民党は弾き飛ばされ、共産党はわが道を行く。生活の党に至っては、その立ち位置がまったく不明だ。

 それでも野党5党共闘が始まったとメディアは書く。

 安倍自公政権は警戒していると書く。

 本当か?

 文民統制が大手を振って踏みにじられようとしているときに、共闘した野党は、声を一つにして抗議しない。出来ない。

 私が野党共闘に期待を持てない最大の理由がそこにある(了)

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(最終更新:2016年3月4日)コメント2件1133

COMMENTS & TRACKBACKS

  • Comments ( 2 )
  • Trackbacks ( 0 )
  1. Hello. And Bye.

  2. 毎日興味深く拝読しております。「自衛隊作戦を統幕が策定」の記事におきまして若干違和感を覚えましたのでメールさせて頂きます。
    防衛省において制服組と背広組の対等な立場が明確化され、有事を想定した自衛隊の作戦計画を統合幕僚監部が作成するのは、
    文民統制を逸脱していると仰られておりますが、本当にそうでしょうか?
    文民統制とは民意(すなわち政治家)の統制を受けるものであり、決して背広組(官僚)の統制を受けるものではないと思います。
    よって有事の作戦を計画・立案等するのは制服組が当然であると考えますし、そもそも官僚が作戦を計画・立案などできるのでしょうか?
    できるにしても官僚が作成した机上の空論的な作戦で、現場の自衛官が本当に実行できるのか怪しいと言わざるを得ません。
    確かに現在の政府・政治家には問題があるとは思いますが、文民統制を逸脱しているとは思いませんし、寧ろ今までの官僚による統制を
    受けていたことの方が異常だったと思いますが、どうでしょうか?

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