天木直人の公式ブログ

この本を読めば誰もが憲法9条の偉大さに気づくことになる

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 集英社から一冊の本が郵送されて来た。

 「日本はなぜ、『戦争ができる国』になったのか(矢部宏冶著)」(1200円+税)(集英社インターナショナル 5月26日刊)と言う本がそれだ。

 なぜこの本が私に送られて来たか。

 それは、著者が、この本を最もよく理解できるのは日本において天木さんしかいない、真っ先に天木さんに読んでもらって、評価をしてもらいたい、と出版社に頼んだからだという。

 おだてに弱い私だ。

 そう言われれば読まざるを得ない。

 そう思って読み始めたこの本こそ、私が求めてやまなかった本だ。

 求めてやまなかったけれど、見つける事が出来なかった本だ。

 そしてついにめぐり会えた。

 私が外務省をクビになってからの10年余りの苦悩の日々の中で、追い求め続けてきた究極の問いに対する見事な回答がそこにある。

 読み始めるうちに、たちまち夢中になり、一気に読み終えて、いまこの書評を書いている。

 この本は、「日本はなぜ、『戦争ができる国』になったのか」というタイトルだが、「日本はなぜ『対米従属から自立できない国』になったのか」というタイトルこそふさわしい本だ。

 そこに書かれている事は、私がブログやメルマガで、模索しながら断片的に書き綴って来た事の集大成だ。

 しかも、それがすべて米国の機密公文書に基づいた「事実」によって体系的に裏付けられている。

 そこがこの本のすごいところだ。

 価値あるところだ。

 日米戦後史を語る時、もはやこれ以上の「謎」も、「闇」も、存在しない、そう思わせるほどの衝撃的な事実の数々だ。

 そこに書かれている事実は、日本の政治家や外務官僚はもとより、日米政治史の学者・専門家さえも、その一部は知っていても、そのすべてを体系的に知っているものは一人もいない、と思わせる事実の数々だ。

 たとえば、日本を占領・支配してきたのは、米国政府ではなく、米国軍部であるという事実だ。

 たとえば、日米関係史のすべてが密約で成り立っているという事実だ。

 たとえば日本は、米軍基地の提供によって主権を放棄しているだけでなく、自衛隊の指揮権さえも、自衛隊が出来た当初から放棄していたという事実だ。

 たとえば、ここまで不平等で不正義な同盟条約は世界になく、その事を知っている米国務省は、もうそのような異常な事は止めようと何度も軍部を説得していたという事実だ。

 たとえば、理想を追求して創設された国連が、途中から米国自身の手によって否定され、国連軍が米国主導の有志連合軍になってしまったという事実だ。

 まさしく朝鮮戦争の国連軍がそれであり、イラクやISに対する有志連合軍につながっていることがわかる。

 たとえば、日米安保条約の原案は米国がつくったという事実だ。

 岸首相による新安保条約は、不平等の解消どころか、旧安保条約と何も変わらず、「みせかけ」さえ対等になっていればそれでいいという米国の考えに従ってごまかされたものだったのだ。

 たとえば日米安保条約と憲法9条は正面から矛盾するものであり、その矛盾は、極東の冷戦が熱戦になった朝鮮戦争を分岐点として決定的になったという事実だ。

 もう、これ以上引用する必要はないだろう。

 この本を読めば日米関係の矛盾のすべてが氷解する。

 いや、日本の矛盾が氷解する。

 安倍首相が、戦後レジームのチェンジと言いながら、なぜここまで対米従属に変わってしまったかがわかる。

 安倍政権を打倒してみたところで、それだけでは何も変わらない事が分かる。

 著者はこう語りかける。

 ここに書かれていることはすべて米国の公文書で明らかにされた事実だと。

 あとはこの事実を一人でも多くの日本人が知り、怒り、きちんとした政権をつくって、「占領下で始まった戦争協力体制だけは、さすがにもうやめさせてほしい」と、アメリカに対して主張すればいいだけなのだ、と。

 われわれは、左翼とか右翼とかの主義、主張を超えて、自らの力で対米自立する努力をするしかないと。

 まさしく私の唱える新党憲法9条構想の核心である。

 読み終えた後、私は冗談ではなく本気で自信を持って断言する。

 この本を日本で一番正しく、的確に評価・解説できるのは私をおいて他にはいないと。

 この本は5月27日に発売予定だが以下の通りその主要部分は立ち読みできるらしい。

 読者には是非一読して意見を聞かせてほしい。

 私は近日中に著者と対談してこの本について語り、その動画をネット上で公開する予定である。

 この本がベストセラーとなるように筆者と二人で全国を行脚するつもりだ。

 ひょっとして、その事が新党憲法9条構想実現のはじまりとなるかもしれない(了)
 
立ち読みサイト・アドレス
http://www.shueisha-int.co.jp/archives/3659

アマゾン・内容紹介
http://urx.mobi/tQGY
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コメント1件1953

COMMENTS & TRACKBACKS

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  1. 浜松市でも是非講演をして頂けるとよいのですが:

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