天木直人の公式ブログ

「横浜事件」国賠訴訟の判決に注目する 

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吉永満夫 きょう6月26日の新聞に掲載されていた小さな記事に私は注目した。

 その記事は、戦時下の最大の言論弾圧事件とされる「横浜事件」をめぐり、2008年の最高裁判決で免訴判決が確定した元被告らの遺族が、計1億3800万円の国家賠償を求めた訴訟の判決が、6月30日に東京地裁で言い渡されるという記事だ。

 なぜ私が注目したか。

 東京地裁は6月30日の判決で、国家賠償を全面的に認めなければいけないと思うからだ。

 なぜ私がそう思うか。

 それは2008年に最高裁判決が下した免訴確定の判決が不当であったと思うからだ。

 最高裁が裁判の公正と国民の人権擁護を謳うのであれば、無罪判決を下すべきだった。

 ところが、地裁、高裁の下した免訴(筆者註:つまり有罪を下した原判決を無かったものとする、起訴権を消滅させる、という形で、自らの誤りを認めることなく事実上の無罪とする)判決を追認したからだ。

 そうである以上(筆者註:事実上冤罪を認めながら再審判決を避けて裁判所の面子を保ったこと)、せめて国家賠償を全面的に認め、被告の名誉回復に裁判所は報わなければいけないと思うからだ。

 なぜ、私がこの横浜事件の裁判に関心を抱くのか。

 ここからが、私がこのメルマガで書きたい事だ。

 じつはこの横浜事件の再審請求訴訟を担当した弁護団のひとり、吉永満夫弁護士こそ、砂川事件再審請求訴訟の主任弁護士である。

 そして、砂川事件訴訟こそ横浜事件訴訟と並んで、この国の司法崩壊を象徴する最悪の訴訟である。

 私が砂川裁判再審訴訟を支援する理由がそこにある。

 吉永満夫弁護士は、横浜事件の弁護団のひとりとしてかかわった経験から、この国の司法がいかに「職務放棄」し、国民の為の正義を実現していないかを「崩壊している司法」(日本評論社 2014年6月20日第一版発行)で見事に語っている。

 あの瀬木比呂志元裁判官の「絶望の裁判所」(講談社現代新書)と並んで、この国の司法の堕落を追及した二大白眉の書だ。

 時を同じくして弁護士と裁判官からこのような本が世に出る事に、私はかすかな希望を見る。

 本物の希望に広がっていくことを期待する。

 その試金石が6月30日に下される東京地裁の判決である(了)

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コメント2件1024

COMMENTS & TRACKBACKS

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  1. >6月30日に下される東京地裁の判決

    時間と法廷番号はどうなんですか?

  2. 日本人は、司法に関して、韓国や中国の悪口をマスコミ報道を通して非難するが、日本の司法の権力におもねる姿は、其れ等の国と50歩100歩なんだな!

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