天木直人の公式ブログ

参院選の政局をそのまま引き継ぐことになる最悪の都知事選挙 

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都庁 何事も予想は結果が出る前に書かないと、当たっても外れても、価値が無いから、これもあわてて書いている。

 今度の東京都知事選は、自民党が増田、小池に分裂し、その一方で野党が鳥越俊太郎で共闘する三人の戦いとなるだろう。

 つまり、まもなく宇都宮候補の出馬取り下げが発表されるだろう。

 このことについて、きょう7月13日の東京新聞「本音のコラム」で斎藤美奈子氏が鳥越氏の立候補宣言を批判的に書いている。

 (鳥越氏の)正直で誠実なお人柄はわかったけれども、都政は待ったなしだ。政策面でもっとも熱心に考えて来たのは宇都宮健児氏だろう、と。

 その通りだ。

 斎藤氏のような第三者でなくとも、いまこそなぜ野党共闘は宇都宮氏を候補にしないのかと考えるだろう。

 このまま宇都宮候補が出馬を取りやめる事は、本人も、そして、宇都宮氏の選挙を支えて来た者たちも、耐えがたいだろう。

 しかし、その宇都宮候補を東京都知事選で支え続けてきた共産党、社民党が、あっさり宇都宮を捨てて鳥越俊太郎を認めたのである。

 政策や人物など関係ないのだ。

 野党4党は、安倍改憲首相を倒すためには、というよりも打倒安倍を叫んで党勢を維持・拡充するために、何があっても野党共闘を最優先せざるを得ない、ということだ。

 つまり、参院選で野党共闘が十分な成果を果たせなかったにもかかわらず、いや、十分な成果が果たせなかったからこそ、打倒安倍の政局は続くのだ。

 果たして野党共闘と鳥越候補は、こんどこそ勝てるのか。

 ここから先は私にもまったくわからない。

 すべては、東京都民の安倍政治に対する反発がどこまで強いかだ。

 私は鳥越俊太郎というジャーナリストの器量と能力を評価しない。

 憲法9条護憲に対する識見と覚悟がどれほどのものかも知らない。

 しかし、彼は出馬の記者会見ではっきり言った。

 参院選の結果を見て危機感を抱き、みずから立候補を固めたと。

 まさしくこの言葉こそ、安倍打倒で参院選を戦った野党4党の悔しさと危機感そのものだ。

 そして、その悔しさと危機感は、参院選で野党共闘を支えて来た世論の感情そのものだ。

 もし自公候補が増田氏一人なら、鳥越氏に勝ち目はない。

 それは参院選の結果が示している。

 しかし、小池百合子氏が自民党を飛び出して自公票が分裂した。

 三つ巴の戦いが現実のものとなった時点で、鳥越候補が勝つこともあり得ないことではなくなった。

 いや、勝つ可能性が出て来た。

 そうなれば、はずみがつく。

 あらゆる反安倍派が結集することさえ起こりうる。

 それは鳥越氏という候補者の器量や実力による功績ではない。

 みずから進んで立候補したいと手をあげた行動の功績だ。

 勝てる候補を、民進党や共産党が見つけるのは困難だった。

 見つけても断られてきた。

 そんな中で、自ら出たいと手をあげたのだ。

 たとえその本心が自分の名誉欲であったとしても、この行動があったからこそ野党共闘に活路が見つかったのだ。

 鳥越氏の功績はまさに手をあげた行動にこそある。

 かくして、「安倍暴政は許さない」の政局の二幕は始まった。

 7月末の投開票まで政治報道は東京都知事選一色になるだろう。

 もし鳥越氏が勝てば、野党共闘や市民連合は、その後に続く衆院選挙に向けて弾みがつく。

 そして衆院選の結果次第では、政界大変動につながるかもしれない。

 もし小池候補が勝てば自民党が割れる。

 さもなけば、小池百合子が自民党に復党して自民党内部の大きな変化が起きる。

 もし増田候補が勝つようだと、安倍自公政権はもちろん続くが、その安倍政権もまた変わらざるを得ない。

 ここまで野党や世論に嫌われたまま強硬姿勢を続けるようでは、行き詰まった政策はますます行き詰まるからだ。

 これを要するに、東京都知事選がとのように推移しようとも、つまり誰が勝っても、負けても、日本の政治の混迷は更に深まり、続くということだ。

 そして政局の混迷が続く限り、日本と国民にとって、いいことは何ひとつない。

 いま日本の政治に求められるのは、自公対野党共闘の政局ではない。

 ましてや、野党共闘による政権交代でもない。

 安倍自公政権がその政策をあらためる事だ。

 それが出来ないなら、国民のための与野党大連合政権を呼びかけることだ。

 それでもだめなら、国民は自らの手でもうひとつの政治をつくることだ。

 既存の政党、政治家による日本の政治の私物化を許す余裕は、いまの日本にはないのだ。

 日本の政治はまったなしの本物の改革を迫られている(了)

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コメント1件1328

COMMENTS & TRACKBACKS

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  1. マスコミも天木さんも無視していますが、ジャーナリスト「上杉隆」の都知事選への立候補は評価されないのでしょうか?
    彼も党利党略での立候補を批判して東京都民に一番近い立ち位置だし、石原都政に関する著書や鳩山邦夫の公設秘書としても東京都政に精通しており、選挙公約も一番具体的でしっかりしているように思いますが…。天木さんのご見解を伺いたいと存じます。
    → http://uesugitakashi.com/ (上杉隆の公式web site)

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