天木直人の公式ブログ

原発政策は不可であると断言したNHK解説委員たちの勇気

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日本の原子力政策 きのう8月26日の午後11時55分からきょう午前0時50分にかけてNHKが「解説スタジアム」という番組を放映した。

 これはNHKの解説委員たちが原発政策をどう考えるかについて徹底討論した番組だった。

 たまたま途中からそれを見た私は、たちまちその議論に引き込まれ、あっという間に見終わってしまった。

 この番組は国民必見の番組だ。

 そして、この番組を見た国民は、もはや日本が原発を維持する事は不可能だと知るだろう。

 それもかかわらず、安倍政権や官僚たち、そして電力会社が、原発再稼働にこだわっている。

 そのことが、如何に無責任であるかを思い知らされるだろう。

 約一名の解説委員が原発政策を擁護するような発言をしていたが、その解説委員でさえも、原発は無理だと吐露せざるを得なかった。

 ここに出ていた解説委員たちは、いずれも各分野で活躍しているおなじみの解説委員たちだ。

 その知見には定評がある。

 よく勉強している。

 その彼らが、原発の危険性、原子力規制委員会と電力会社にすべてを押し付ける政府、官僚の無責任さ、核燃料サイクルの破綻、プルトニウムの蓄積と潜在核保有国日本の孤立化、日米原子力協定とういう名の対米従属、などなど、およそ我が国の原発政策に関するあらゆる矛盾を見事に浮き彫りにした。

 繰り返していう。

 この番組を見た国民は、およそまともな思考力を持った国民なら、皆、もはや日本が原発を維持することは無理だと知るだろう。

 この番組は安倍政権の原発政策に計り知れない影響を与えるだろう。

 NHKの解説委員たちに敬意を表したい。

 このような番組を作って放映したNHKは捨てたものではない。

 同じ深夜の討論番組でも、田原総一朗の司会する与太番組「朝まで生テレビ」とは月とスッポンだ。

 願わくば、次は対米従属の根源である日米同盟の是非について論じてもらいたい。

 それこそがこの国の抱えている最大の問題であるからである(了)

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(最終更新:2016年8月30日)コメント7件3175

COMMENTS & TRACKBACKS

  • Comments ( 7 )
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  1. 日刊ゲンダイの記事から検索して来ました。
    以前から思っていたのですけど、核燃料サイクルなど21世紀の「錬金術」ではないのか?と。もしかするとこのまま税金をつぎ込んでいけば「金」ができる可能性があるかもしれませんけど、22世紀には「なんて馬鹿なことに税金を使っていたのか」と嘲笑される可能性もあるのではないでしょうか。
    原発政策に関わっている連中は、自分の在任中に事故がなければ良いというのが透けてみえます。自民党も民主党政権時代に原発事故が起きたので、自分たちには事故の責任はないって事なのでしょう。

  2. 私もしばらく前からテレビは観ていないし、これから先も観るつもりはありません。その単発のNHK番組は観るべきものがあったとしても、これら大手のテレビ・新聞を主な情報源とする人々が日本国民の多数を占める現状を打開しなければ、変革は起こりえないでしょう。垂れ流しの大本営発表ではなく、自ら他の複数の情報源を閲覧してそれを元に自らの頭で思考するという習慣を、国民の多数が新たに獲得する必要があります。大手マスメディア各社は戦前・戦中の誤りを既に再び犯しつつあります。ここで改めて「多数決主義」と「民主主義」の違いを熟考し、言葉の正しい意味での「民主主義」国家へと日本国を作り変えることが肝要と思われます。

  3. 今、視聴できました。ありがとうございました。
    国連核軍縮作業部会で、8月20日に核兵器禁止条約に向けた報告書が採択されましたが、日本は棄権しました。
    日本が抱えている問題に安心して対処するためにも、また日本が核兵器廃絶を訴えるにしても当然一番に賛成すべきことがらです。
    国際社会にあらぬ疑いをされるような行動をなぜ政権がするのか理解に苦しみます。
    報道では、、アフリカの国々に国連での日本の立場を有利にし、賛成してもらうためにも、アフリカ開発会議に首相が出かけています。
    本当に理解できません。

  4. 天木さん
    貴方は日本の希望です。
    これからも諦めずに導いてください。
    応援しています。

  5. nhkの番組でやっていたが、水俣病で自民藤井氏が企業チッソを救うため先頭に立ったと言う。地元で企業を倒さぬよう地元自民議員を利用して運動を盛り上げさせて患者は苦境に陥ったという。家族の中で認定されぬものがおり、それは政治の影響を受けた非人間的な措置だったと患者は語っていた。順風満帆で来た人には公害や原発被害で不条理な目に会わされるやりきれなさはわからないだろう。公害などで自治体職員が企業と手を組んでいたら、被害者には絶望しかない。福島では汚染水を貯蔵するタンクが毎日増えていく。二回目の原発災害が起きたら、日本はもう終わりではないか。甲状腺がんも増えている。そして必死にそれを否定する輩もいる。被害者を置き去りにして、企業寄りに物事を進める政治家をはじめ、他府県に原発をゆだねて傍観する民衆を見ていると日本の将来は暗い。

  6. 国民は現実的だ、将来の事を考えると言いつつ、明日、明後日の生活に追われている。 だから消費税など将来性の為に必要だとわかってはいるが増税に反対する。
    原発だって同じ事。 電気代が高くなるから原発廃止の声が高まらない。 原発も地元自治体は金が入ってくるから賛成する、周辺自治体は金が入って来ないしリスクしかないので反対する。そして、その他の住民は関心がない。

    甘木氏はよく、こうなったら安部政権は終わりだろうとか語るけど
    この番組が放送されてもなんら変わらないだろう。
    もちろん安部政権の支持率も

  7. テレビそのものを見なくなったんで、どうでもイイ話では有るんですが、一般庶民には影響与えるでしょうね。籾井の反乱か、モミイへの反乱かな?(笑)何でも本人の再選が怪しくなってるらしいので、鍔迫り合いしてるんじゃないですか?

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