天木直人の公式ブログ

「米比の橋渡し」とは笑わせる 

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 繰り返すが、私がここで書きたいのはドゥテルテ大統領の訪日の実態の事ではない。

 それを報じるメディアの事だ。

 ドゥテルテ大統領の訪日の実態については書くまでもない。

 ドゥテルテ大統領の訪日は日本にとって大きな誤算に終わったのだ。

 ドゥテルテ大統領の訪日を決めた時点ではこんなはずではなかったに違いない。

 巡視船などを供与し、日比間で対中包囲網を謳い上げるつもりだった。

 しかし、先に中国を訪問され、その中国で南シナ海の棚上げを宣言された。

 もっと衝撃的なのは、米比軍事同盟の破棄を宣言されたことだ。

 日本は完全に思惑が外れたのだ。

 
 といって、今からドゥテルテ大統領の訪日を止めるわけにはいかない。

 だから、今度のドゥテルテ大統領の訪日の実態は、いかにダメージコントロールするかであった。

 しかも、それさえもうまくいかなかった。

 ドゥテルテ大統領は、日本に来てまで反米の言動を繰り返したからだ。

 日本に到着した早々、在日フィリピン人の集まりで対米自立を訴え喝采を浴び、2年以内に米軍に出て行ってもらうと、時期まで明示して、同盟見直しを公言した。

 驚くべき事に、サタヤ外相ですら、日本記者クラブで、米軍とフィリピン軍の合同軍事演習は中国側の疑念を高めることにつながりかねないと言ってドゥテルテ大統領の任期中の中止を示唆した(10月27日産経)

 すかさずアーネスト米大統領報道官が不快感を示した。

 日本にとっては面目丸つぶれだ。

 このようなドゥテルテ大統領の訪日の実態をメディアはストレートに報じない。

 それどころか、どの新聞も、首脳会談で、南シナ海を「法の支配で解決」、「平和的に解決」、で合意した事ばかりを強調する。

 そこまではいい。

 私が予想した通りだ。

 しかし、「米国の重要性共有」(産経)や、「米とフィリピンの橋渡し」(日経)、「対米融和呼び掛け」(東京)などとメディアが書いたのには笑ってしまった。

 どこにそれが出来たというのか。

 ドゥテルテ大統領の訪日を大手メディアはどう報じるか、目が離せないと私は書いたが、ここまでウソを書くとは思わなかった。

 それほどドゥテルテ大統領の訪日は安倍首相にとって手に負えなかったということである(了)

コメント6件1668

COMMENTS & TRACKBACKS

  • Comments ( 6 )
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  1. 「ドゥテルテ大統領:安倍」、対決

    ドゥテルテ大統領と安倍総理の会談で、安倍総理が一番気にしていた南シナ海問題について、大統領は「我々は常に日本の側に立つつもりだ」と語った、報道されています。
    私はこれを聞いて、ドゥテルテ大統領の頭の良さを痛感しました。

    「日本側に立つ」という言葉は、明らかに日本を尊重した言い方ですから、安倍総理が喜ぶ気持ちはわかります。

    しかしながらこの発言をよく考えてみると、本当は安倍総理の気持ちは裏切られているのです。
    この裏の気持ちについいての報道は有りませんでしたので、国民もホッとしていることと想像できます。

    裏の気持ちの説明
    安倍総理が今までフィリピンに対して。言って来たことは、フィリピンが中国に対して、不満をもって来たことについて、「日本はフィリピンを応援しますよ!」ということでした。
    あくまでもフィリピンの不満が出発点で、フィリピンを応援します、という第三者的な立場でした。

    ところがドゥテルテ大統領が言ったのは、「日本の側に立つ=日本を応援します」ということで、つまり立場が逆転してしまったのです。
    応援するのは、フィリピンの方で、南シナ海について、何か不満があるのは、日本の側にされてしまったのでした。

    しかしながら考えてみれば、日本が直接的利害関係を持たない南シナ海について、日本が何か要求や不満を持つはずがないのです。

    フィリピンの不満によってこそ、日本の利害が代弁されるのであって、フィリピンに不満が無ければ、日本が何か発言出来ることは無いのです。

    ドゥテルテ大統領の日本に好意を示したと思われる発言「日本の側に立つ」という言葉は、結果的には、安倍総理の口封じになる、ということです。

  2. 北村さん経由で官邸が安倍政権よりなメディアに情報をリークする事が多々あるそうだ。
    蓮舫砲もそうだった可能性がある。メディアと持ちつ持たれつの関係なのだ。
    安倍さん自身も政権寄りのメディアにしか出演せず、これは海外のメディアに対してもそうだ。
    メディアが一斉に政権叩きをし始めたら政権末期という事を安倍さんも充分わかってる。一度の失敗でこれほど老獪になるとは。

  3. 日本政府はダメージコントロール、
    大手メディアは顔色を伺ってのセルフコントロール、
    戦中真っ直中に有ったような無かったような・・・(笑)

  4. >、「米国の重要性共有」(産経)や、「米とフィリピンの橋渡し」(日経)、「対米融和呼び掛け」(東京)
    重要でしょう。決別する相手としては、結構重要な大国ではある(笑)小国でない事だけは確かだ。日本よりも大きいことも確かだ。橋渡しって、太平洋跨いで橋作る気か?出来ねえだろうゥ(笑)「お願いしますよ。私の顔を立てると思って、、。」「テメエの顔なんて知らねえよ!」と言われたとか云われなかったとか(笑)
    こういう事を裏読みしましょう。それが楽しくて、正しい新聞の読み方です(笑)

  5. >といって、今からドゥテルテ大統領の訪日を止めるわけにはいかない。
    >だから、今度のドゥテルテ大統領の訪日の実態は、いかにダメージコントロールするかであった。
    >しかも、それさえもうまくいかなかった。
    おっしゃる通りでしたね。安倍内閣が「中国包囲網」とやらの構築に血まなこになればなる程、なぜか日本側に逆噴射が来て日本側ばかりが不利になって行く、そんなお粗末ぶりを見せつけられるこの夏~秋の「安倍外交」となりました。そこに、さらに「記者クラブ」系の各新聞社までが相乗りしてしまい、新聞など「報道」メディアのお粗末ぶり、ウソ報道かげんがバレて来てしまったとは情けない限りです。
    やはり「報道機関」というのは、そもそもウソを報道したりしてはいけない、という原則を守らないとしっぺ返しがあるという事でしょう。フィリピン大統領の訪日も、安倍内閣が急ごしらえで日程に盛り込んだと言われていましたが、それをめぐる「報道」までがお粗末のひと言、というてん末……。
    ちょうど今、例の小池新都知事が「小池塾」を始めると報道されていて、それが「小池新党」になる可能性も伝わって来ていますが、今こんなお粗末「外交」ぶりが明らかになって来た安倍内閣を見て、小池知事も「新党」への弾みが付いたと感じているやも知れません。今回の安倍「外交」は心ある日本国民には良い反面教師と写りそうですが、それが新党「9条」にも弾みを付ける気がしました。

  6. 最近では、大手メディアまでも完全に、安倍の支配下に入ってしまっていますので、自主的に、アベの都合の悪いことは、報道せずに、又、出来るだけ、アベの都合のいいように、曲解して報道することに、苦心しているようです。今回の報道も予想できたことと思います。
    TVの報道番組もほとんど国民の平均以下の常識しか持ってない、芸能人やお笑い芸人が仕切っている状態ですから。

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