天木直人の公式ブログ

まるで関心が高まらない二つの重要な会議とその理由

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 これ以上ない歴史的に重要な二つの会議が同時並行的に行われているのにまるで関心が高まらない。

 衆院憲法審査会と天皇退位をめぐる有識者会議だ。

 国民の目から隠されているわけではない。

 どちらも新聞が大きく取り上げている。

 それにもかかわらず、議論は一向に盛り上がらない。

 深まらない。

 だから国民的関心も高まらない。

 なぜか。

 それは、どちらも問題の本質を議論しないからだ。

 憲法審査会の議論の本質は、もはや憲法9条改憲を認めるかどうかといった法律論、立憲論の繰り返しを超えたところにある。

 たとえば今日の報道では、政府が日本にも米国の高高度ミサイルシステムを導入することを検討していると、堂々と報じている。

 こんな政策が認められるようでは立憲論など意味はない。

 憲法9条そのものが否定である。

 ところが誰も問題視しない。

 日本の安全をどうやって守るかという安保政策に踏み込まない限り、議論は深まらないのだ。

 そして、その議論はトランプの米国が現実になったいまこそ、待ったなしだ。

 しかし憲法審査会の議論にはまったくそれがない。

 同じ顔触れの政治家がもはや言い尽くされた言葉を干物のように繰り返しているだけだ。

 天皇退位をめぐる議論もそうだ。

 天皇がお言葉で投げかけた問題の本質は、今上天皇が自らの行動で国民に示された象徴天皇のあるべき姿を、どう後の天皇に引き継いでいくかである。

 天皇が代わっても、被災や戦争の犠牲者に寄り添い、不戦の誓いを訴え続ける象徴天皇の言動がそのまま引き継がれていくのか、それとも、天皇が変われば象徴天皇像もその時の天皇の意向で変るのか、そんな不安定性をなくすために、象徴天皇は、内閣の決めた国事行為や公務しか行わないお飾りの天皇とするのか、まさしくそこのところを議論しない限り、今上天皇のおことばに応えることにはならない。

 そして、それは取りもなおさず、憲法9条改憲の是非と直結する。

 皆がそれを知っているにもかかわらず、いや、知っているからこそ、有識者会議は、見事にその議論を避けている。

 だから有識者会議の議論もまた深まらないのだ。

 二つの会議は、いくら会議を重ねても、議論が収れんすることなく、最後は政府が決める事になって終わる。

 国民の出る幕はない。

 それではいけないのである。

 主権は国民にある、とはならないのである。

 憲法9条を国是とし、日本の安全保障を、日米軍事同盟からアジアとの平和共存に舵を切る。そのために自衛隊を米軍の軍隊から専守防衛の日本の自衛隊に取り戻す。

 この事を公約に掲げる新党憲法9条こそ、二つの会議の議論に必要な本質を提起する政党である。

 それに反対する意見はもちろんある。

 国論は二分するかもしれない。

 だからこそ、どちらが正しいか、国民的議論を高めなければいけないのだ。

 安倍首相が繰り返す、静かな雰囲気で行う会議は、その真逆である。

 国民の関心が低いまま会議が続行し、やがて終わり、会議で提起された意見とは無関係に、最後は安倍政権の思うままになる。

 それではいけないのだ。

 そうさせないのが新党憲法9条である(了)
 

コメント1件1101

COMMENTS & TRACKBACKS

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  1. >日本の安全をどうやって守るかという安保政策に踏み込まない限り、議論は深まらないのだ。
    >そして、その議論はトランプの米国が現実になったいまこそ、待ったなしだ。
    >しかし憲法審査会の議論にはまったくそれがない。
    天木大使が指摘された通りで、これでは「憲法審査会」もお飾りですね。もう一つの方も同様で、それでこそ自分の思い通りになる、などと安倍内閣は考えているのかも知れません。こんな話にならない審議会ばかり、よくもまあ作っては税金を浪費しているものです。
    とりわけ、トランプ次期大統領の人選・政権移行は、元々「イスラム嫌い」として有名なマイケル・フリン将軍が大統領の安保補佐官になると判明しました。また、新しい国防長官として「狂犬」のあだ名のある某将軍の名前があがるなどしており、どうやらトランプが「公約」(各地での演説会での)において、自分は「イスラム国」攻撃をすぐさま行う、などと繰り返していた話(特に最終の何ヶ所かの演説で)が1月の就任後、現実化しそうな雲行きとなっていますね。オバマがこの2年来、行って来たイラク等での「空爆」を、トランプはさらに激化させるという事で、それにより「イスラム国」側も世界中でテロ活動を広げるよう呼びかける結果を招くという事でしょう。結局、新大統領となったトランプは、かつてのブッシュの「アメリカ」と似た世界戦略しか持ち合わせていない、と分かって来た気がします。
    その場合、すでにアメリカ政府に「集団駅自衛権」をお約束した安倍内閣のこと、直ちに自衛隊の中東派兵の「検討」を始めた、などと報道に発表されるでしょう。また、報道も国会の野党諸君もそれを異常だと思わず、粛々と「こなす」(?)というていたらくとなりそうです。2003年のイラク侵攻で飛び上がった原油価格は、2014年以来、下落して安定して来ました。おかげでわが国の一般市民も一息つけた所でしたが、それもまた値上がりし、日本国民の生活と経済問題はまた地獄の底に向かって急降下、となりそうです。
    そうなる前に、今の「トランプ・ショック」がまだショックらしい熱いエネルギーを持っている内に、わが国でも総選挙が行われて新党「9条」のような本物の平和主義の国民的政党が地歩を固める事が出来るかどうか?……総選挙が来年1月であれ4月であれ、アメリカでトランプが「ブッシュ化」しない内、何とかわが国の国会に新党「9条」のような本来のステーツマン・ステーツウーマンの集団が登場する事を祈りたい今日この頃です。

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