天木直人の公式ブログ

最後に凄みを見せたオバマとひとたまりもないプーチン

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 NHKの第一報から丸一日がたち、きょうの各紙が一斉にオバマ大統領の対ロ制裁内容の詳細を報じた。

 それを読んであらためて思い知った。

 戦後70余年に及ぶ米ロ外交史の中でも、特筆すべき厳しい報復制裁だ。

 なにしろ、大統領選挙という米国の最大の政治にロシア情報機関がサイバー攻撃で不正介入し、その責任はプーチン大統領にあると明言したのだ。

 その上で、ロシア情報機関幹部や在米ロシア外交官を含め、35人を即時国外退去処分にしたのだ。

 しかも、これは報復制裁だと公言したうえで。

 二期8年に及ぶ「弱腰オバマ大統領」が、最後の最後で見せた、これ以上ない強気外交である。

 プーチン大統領は驚いただろう。

 ロシアは報復措置を取らない、などと余裕を見せた格好になっている。

 しかし、プーチン大統領にはそれしか対応策はないのだ。

 まもなく誕生するトランプ大統領との間で、あらたな米ロ関係を期待するしかないのだ。

 しかし、そうはいかないだろう。

 きょうの各紙の記事で私が注目したのは、トランプ氏が難題をつきつけられたと書いている記事が多かったことだ(朝日、毎日、産経など)

 それはそうだろう。

 大統領になったら、自らの国の情報機関を信用するしかない。

 しかも、いまでも米国民の半分以上はトランプ大統領を認めないと言っている。

 ロシアとの融和を急いで、ロシアにねつ造された傀儡大統領と言われては、就任宣言からレイムダック状態になる。

 米国と米国民の利益のために、米国大統領にふさわしい対ロ外交を取らざるを得ないだろう。

 そして、米国にとって、ロシアは今も昔も、価値観が最も異なる潜在敵国なのである。

 今度の対ロ報復制裁措置は、弱腰大統領と言われ続けてきたオバマ大統領が最後の最後に見せた、プーチン大統領に対する必殺のカウンターパンチだ。

 そして、それはまた同時に、オバマ大統領のレーガシィを全否定しようとするトランプ氏に対する、これ以上ない重い置き土産だ。

 トランプ大統領は、みずから繰り返す米国の国益ファーストと、プーチン大統領のロシアとの関係構築の間で、また裂き状態で出発することになる。

 そして、わが日本の安倍首相は、トランプの米国とプーチンのロシアの間で、また裂き状態となる。

 最後まで、オバマ大統領は安倍首相にとって相性の悪い米国大統領だったということである。

 いや、事実はその逆だ。

 オバマ大統領にとって安倍首相は、最後まで好きになれない日本の首相だったという事である(了)

コメント4件1274

COMMENTS & TRACKBACKS

  • Comments ( 4 )
  • Trackbacks ( 0 )
  1. 作文にすぎないように思いますが「ひとたまりもない」の言葉の意味もわかりません。何がひとたまりもないのですか。外交官が帰るしかないということ?どの国でもそうではないですか。トランプを半分以上の人が認めていないと言う根拠は何ですか。全体に根拠がないことを並べている印象です。以前はもうすこし説得力のあることを書かれていませんでしたか。
    国のことばかり書いていますが、国と言う単位で物を見ても限界があるどころか誤謬に陥ります。

  2. By 昔からのtheBEATLESfun

    >大統領になったら、自らの国の情報機関を信用するしかない。

    私も知らなかったので,エラそうに言う気はありませんが,米国には情報機関がいっぱいあるんですね。
    DIA(アメリカ国防情報局)なんてのがトランプ氏のバックについている。
    おおざっぱに言うと,「ペンタゴン系が支援しているのがトランプ氏」と言われているが,まさにDIAからの情報はトランプ氏にとって大切なものになっている。

    アメリカ合州国を一枚岩のように言う人,民主党支持者・共和党支持者に二分されているように言う人などいろいろいるが,少なくとも一枚岩ではないし,民主党支持者の中でもバーニー・サンダース氏を強く支持した勢力もいる。
    ニューヨークタイムス,ワシントンポスト,ウォールストリートジャーナルなどだけから米国を見ていてはダメだと思う。

  3. 失礼します。

    今回の事は、オバマ大統領が晩節を汚した恥とも聞いているのですが。
    オバマ氏の措置をプーチン氏がまともに受ければ戦争にまで発展しかねないのに
    報復措置を取るどころか
    「すべてのアメリカ外交官の子供たちに
    クレムリンの新年とクリスマスのお祝いに招待する」
    とロシア大統領は述べた。
    https://www.rt.com/news/372256-putin-diplomats-expulsion-rejects/…
    痛烈なしっぺ返し
    オバマはプーチンの引き立て役だった・

    https://richardkoshimizu.wordpress.com/2016/12/31/%e3%82%aa%e3%83%90%e3%83%9e%e3%81%ae%e7%90%86%e4%b8%8d%e5%b0%bd%e3%81%aa%e5%af%be%e9%9c%b2%e5%88%b6%e8%a3%81%e3%81%8c%e3%83%97%e3%83%bc%e3%83%81%e3%83%b3%e6%b0%8f%e3%81%ae%e9%ab%98%e9%82%81%e3%81%95/

    http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161230-00000081-mai-int

    とにかく、プーチン大統領とトランプ次期大統領の信頼関係が戦争にまで発展しかねない事態を救ったようです。

  4. >大統領になったら、自らの国の情報機関を信用するしかない。

    これが大問題でしょう。

    CIAやFBIなどの情報機関は、必ずしも正しい情報を大統領にアップするわけではありません。その代表例は、2003年3月の米軍による「イラク侵略」を引き起こした、イラクは大量破壊兵器を保有している、という偽情報です。
    http://jqrmag.com/%e3%82%b3%e3%83%a9%e3%83%a0/imoku-ibun/vol-9/

    これは単純な間違いなのか、それともイラク侵略を行いたい情報機関があえて作った偽情報なのか、微妙なところがあります。

    シリア内戦でも、ロシアの力を借りて内戦を早めに終結したいオバマ大統領と、あくまでもアサド政権の打倒を目指すCIAの政策齟齬が見えました。

    言うまでもなく、アメリカの公的最高権力は大統領ですが、その背後には軍産・金融の巨大な陰の権力があります。情報機関はそちらの陰の権力の装置と見たほうが適切でしょう。今回のロシア・ハッキング事件は真実なのか虚偽なのか、薮の中です。ただし、軍産・金融勢力がロシアとの和解に反対していることはたしかです。当然、情報機関もそういう情報を流します。

    大統領とて、陰の勢力に逆らうことは困難です。逆らうと、ケネディのように暗殺されます。トランプは果たして大統領の職を生きて全うできるでしょうか?

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