天木直人の公式ブログ

今上天皇はあと2年で終わると書いた産経新聞の不敬

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 きょう1月10日の産経新聞が、「新年号平成31年元旦から」という見出しで、一面トップの大スクープ記事を書いた。

 その要旨は、「政府は平成31年(2019年)1月1日(元旦)に皇太子さまの天皇即位に伴う儀式を行い、同日から新元号とする方向で検討に入った」というものだ。

 その譲位に向けて、安倍首相は、有識者会議の報告と衆参両院の論議を経て、5月上旬にも関連法案を国会に提出する見通しだという。

 想定されているとはいえ、ここまではっきりと書いたのは、産経新聞がはじめてだ。

 しかし、これは言い換えれば、「今上天皇はあと2年で終わる」と書いたも同然だ。

 これほどの不敬があるだろうか。

 もちろんその不敬の極みは安倍首相だ。

 東京五輪まで何が何でも首相を務める。

 その意欲を隠そうとしない。

 つまり2020年までは何があっても日本の総理を続け、自分の手で天皇を譲位させる。

 そう言っているということだ。

 その意向を産経に書かせ、なし崩しに国民にその気にさせようとしているのだ。

 右翼の産経にスクープさせ、産経が書いたのだからほかのメディアも安心して後追い記事が書ける。

 そうして既成事実化する。

 これ以上の悪知恵があるだろうか。

 安倍首相も産経も不敬の極みである。

 みずからのお言葉を逆手にとられ、譲位だけを食い逃げされる。

 ただでさえ政治的発言を禁じられている天皇だ。

 おまけに今年は年頭所感まで口封じされた。

 今上天皇の悔しさは、いかばかりか。

 せめて国民は声をあげて、譲位関連法案の中に、「この国の首相は憲法9条遵守の義務がある、それが国家と国民の統合の象徴である天皇制の本旨だ」、という規定を明記させなくてはいけない。

 憲法9条を国是とすることを公約に掲げる新党憲法9条は、何があっても今上天皇の譲位までに実現しなくてはいけない(了)

コメント4件2207

COMMENTS & TRACKBACKS

  • Comments ( 4 )
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  1. 天木氏の正義感は誠に敬服に値しますが、今時「不敬」と言うのは時代錯誤ではないでしょうか。

    国体護持を叫んだ天皇主義者青年将校ですら、天皇に対する敬意など一片だにありませんでした。彼らは天皇を「ひろひと」と呼び捨、平泉史学に依拠して、今上天皇が不適ならば、別の皇族を擁立するべきだとしていました。終戦直前の八・一八政変でも、反乱将校は「ひろひと」に代って三笠宮を擁立しようと、自宅や乾門で説得したものです。

    天皇の徳・倫理が素晴らしく、それが穢されれば「失礼千万」となるでしょうが、不敬と言うのは今時時代錯誤でしょう。確かに天皇には素晴らしい徳と風格はありますが、そもそも今上天皇の被災者見舞いなどは古代から天皇徳目されてきたことであり、古代からの儀式で風格が維持されているのもまた、当然のことです。問題は今上天皇が象徴を「誇大視」することです。

    米軍憲法案の天皇シンボル論を見て、日本側は一様に驚きましたが、一番驚いたのは「天皇崇拝者」白洲次郎です。彼だけがこんなものは受け入れられないと批判しました。アメリカは天皇を「国民統合の象徴」ととらえなおして、政治的に利用しようとしたのです。

    今上天皇はヴァイニング夫人の教育を受けて、相当影響をうけました。昭和天皇は、天皇制存続のために皇太子教育に米国人を関与させようとして、米国教育界から二人を推挙され、まだ若い敬虔なクェーカー教徒のヴァイニング夫人を選びました。天皇は「宗教勧誘以外なら何を教えても構わない」と言う方針をとりました。当然、日本国憲法も話題にのぼり、象徴ということにも話題が及んだでしょう。今上天皇は、彼女から民主主義の一環として天皇象徴の意義をたたきこまれたはずです。

    戦後天皇制は昭和天皇の天皇制維持によってかなり歪められ、皇太子教育のみならず、それは米軍駐留容認にもあらわれることになりました。常識的に考えて、外国軍が国内に駐留する事などありえないことです。明治初年の政治家が居留地軍隊は主権を侵害するとして執拗に引き上げを要請したり、終戦後のある時期までは吉田茂、外務官僚らはGo home,Yankeeでは一致していました。それが、ある時期から米軍駐留維持に一変します。

    それが、昭和天皇の米軍駐留賛成です。当時の共産党憲法案にも天皇条項は削除されていたように、中国共産党(中国では国民党を抑えてしだいに優勢になっていました)、ソ連が日本共産党と連動して天皇制を打倒する可能性が濃厚でした。天皇が米軍の意を迎え、沖縄を差し出し、米軍駐屯を容認したのです。天皇が容認した以上、吉田らはそれに従わざるをえません。しかし、唯一人白洲次郎のみは米軍駐留はおかしいと強く反対しました。天皇に嫌われても、白洲は米軍駐留などはありえないと反対しました。白洲は日米安保条約に反対して、それを妨害しようとしました。

    米国が日本に押し付けた憲法とは、米軍による米軍のための法律だったのです。戦争放棄条項にしても、米国が日本が再武装して米国に報復しないようにするための措置です。戦後米国将軍らは異口同音に日本軍の精強さをたたえて、二度と日本軍とは戦いたくないという本音をもらしたものです。国会での憲法審議過程でも、日本だけ戦争放棄してもしょうがないという意見があったように、戦争放棄は世界法として定めるものです。

    ここの政党が世界的普遍性をもつには、憲法九条(世界では知らない人が多い)などを正面にたてるのではなく、「戦争放棄」を正面にたて、「これを世界に普及する事を日本国民の義務とする」と言う条項を憲法改正で追加することです。米軍憲法の改正、天皇条項再検討、日米安保条約破棄は必要であり、自民党の憲法改正に対抗して、憲法改正して戦争放棄世界普及義務を追加するべきです。どちらの憲法改正案が日本国民の利益になるかは、日本国民の判断にゆだねるべきです。

  2. アメリカ国務長官、「ISISの結成目的はシリア政権の打倒」(Pars Today)
    http://parstoday.com/ja/news/middle_east-i24268

  3. >ただでさえ政治的発言を禁じられている天皇だ。
    >おまけに今年は年頭所感まで口封じされた。
    >今上天皇の悔しさは、いかばかりか。
    この点も、天木大使のおっしゃる通りだろうと、私個人は思います。
    たとえば上のコメントのように、最近は当ブログのコメント欄でも、ネトサヨ=ネトウヨらしき方々による「アンチ天皇制」のコメントも増えたように私は拝見しております。しかし、日本国憲法を引用するまでもなく、天皇陛下はあくまで今日でも日本国民の「象徴」ですからね……。だれしも今上天皇に対して一定の「リスペクト」はあって然るべきではないか?、と私個人は思うのですが、今でもわが国では、ネトサヨ=ネトウヨの人々による心なき「アンチ天皇制」談義がまん延しているようですですから、残念なことこの上ありませんね。
    しかしながら、それらサヨク・ウヨク系の方々が、われこそは天皇に優る存在、と名乗り出ているか?といえば、そんな人物は左翼・右翼系の政治家・言論人などなどにもいまだにひとりもおられませんし、それがわが国の現実です。それならば、ここらでそれらの人々もまずは天皇に対する「リスペクト」を持ってほしいものだと、私個人は改めて思いますね。
    それにしても、今回のサンケイ新聞の「未来予想図」(?)ほどヒドいものも珍しいでしょう。まあ、昭和の末年、亡き昭和天皇が病臥していた当時に起きたような「自粛ムード」の強制ぶりはヒドかったですし(それは今上天皇の昨年8月の「お気持ち」動画でも批判しておられた通りで)、21世紀になった今、わが国のメディアが再びそんな自粛・自己検閲をすべきだとは私も思いません。しかし、2019年に誰かが死んで現皇太子がどうこう、と「報道」に出て来るのはバカバカし過ぎますね。産経新聞社も、もう少し自らの「右翼」ぶりを見直したらどうか?と私も改めて思いました。
    日本国憲法をないがしろにする事は、とりも直さず日本国民をないがしろにする事であるはずですね。憲法の定めにより、天皇は日本国民の「象徴」であり続けていたわけですが、たとえば日本共産党さんのように、それを無視し続けて来られた「政党」も現に存在しておられます。しかし、そんな政治思想によって、彼らが日本の「政治」を少しでも良くしたのか?と言えば、残念ながら、良くしたという事実は全く存在してないと言うしかないわけですね。
    今後ともわが国の「政治」では、天皇を政治利用しようというウヨク、天皇を排除しながら「国民」もついでに排除・奴隷化しようとするサヨク、などなどのせめぎ合いが続き、そのために一般の有権者・国民も本来の政治のあり方から関心をそらされてしまう、といった「政治」状況は、残念ながら続きそうです。19世紀に「後進国」として近代化を始めたわが国ですから、今でもそんな残念な「政治」が続いてしまうわけですが、いつまでもそうしたイデオロギー型「政治」がわが国の「国会」をろう断していて良いはずもありませんね。
    新党憲法9条がようやく誕生して次の年である2017年……今年は、安倍首相も衆院解散・総選挙をもくろんでいるようではあります。天皇「お気持ち」動画が放送されて半年になろうというこの新春、天皇の生前退位・譲位問題がキチンとした形で整理されるような「政治」がわが国でも始まってほしいものだと、改めて思いました。そして、そんな本来の先進国型の政治を実現するためにも、新党「9条」のようにイデオロギーによる偏りという被害を受けていない、本来の「国民的政党」がわが「国会」に本物のステーツマン・ステーツウーマンを送り込んでほしいものです。

  4. ガーター騎士団、連合国であること、万世一系ではないこと、維新から英米に作られたことを公言しないことは 不敬です。

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